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まーちゃんとクエスト!!  作者: 天馬光
第一章 バシレイア
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帰還を祝して

 無事、聖龍草を採集し、洞窟から脱出した俺達は、その足で村に帰還した。


 依頼を達成したことを報告し、聖龍草を渡すや否や、メールさんは首がとれるんじゃねえか? と思うぐらい何度も頭を下げて、感謝してくれた。


「ありがとうございます。勇者様! なんとお礼を申したら……!」


「いいから、おっ母! 早ぐ薬を!」


「あ、そうね! では、失礼します」

 そう言ってメールさんは、特効薬を作るべく足早に自宅へと帰っていく。


「あの、勇者様。私もお手伝いに行ってもいいですか?」


「あぁ、そうだな。メールさん1人じゃ、数が多すぎて大変だろうし。わかった。行ってこい」


「はい」

 そう言うと、まーちゃんはメールさんを手伝いに後を追いかけていった。

 これで村は救われる。そう思い、一安心した俺とラーサーは、互いの健闘を讃えるように、拳を合わせた…………



 その夜、ホリオ村では村人全員の完治を祝し、盛大な祭りが行われていた。

 今も休まず働いているメールさんとまーちゃんが調合した薬は、効果が抜群らしく、服用した人達は、今や何事もなかったかのように、祭りを楽しんでいる。

 ラーサーいわく、元々宴好きな村民性だったらしい。まぁ、病で引き篭もってるよか、こっちの方が100倍いいわな。


 で、そのラーサーはというと、今は酔い潰れてダウンしている。

 村人達に『村を救った英雄の1人』と持て囃されて、オッサン集団からの『飲め飲め』コールを断り切れずに、一口だけ飲んだらこうなった。

 あいつ、酒に弱かったんだ……ってか、こいつそういえば、まだ15、6だった気が……大丈夫なのか?


 かく言う俺は、勇者であり村を救った英雄ってことで、途中まではチヤホヤされてたんだけど、こんな顔だし、村人達の気質もあってか、終わりが近付きつつある今となっては、どんちゃん騒ぎを肴に、村を囲む柵を背にして酒を飲んでいる。

 べ、別に相手がいなくて寂しいなんて思ってねぇからな! そこんとこ間違えんなよ!

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