vs.ポイゾネスプラント
襲いくる蔓の攻撃を、躱したり、いなしたり、防いだりしながら剣を振るう俺とラーサー。
しかし、こいつの表面がとにかく硬く、大したダメージを与えられない。仕方ないから、なんとか蔓だけでもと思って切断しても、あっという間に再生しやがる始末だし。
それに対してリアクションの1つでもとりたいところだが、蔓だけじゃなく、毒液や毒の息まで吐き散らかすバケモンが、空気を読めるわけもない。
結果、俺達は防戦に撤するしかなかった。
「ったく、冗談じゃねぇよ! この草!」
「喋ってるヒマがあったら、手を動かしてください」
「うっせぇ! わかってるよ! くらえ、必殺! がむしゃら斬りー!」
そう言って俺は、我武者羅に勇者の剣と脇差しを振り回して、蔓を微塵切りにする。
が、全く通用せず、逆に蔓による重たい一撃を返されてしまう。
「いっつー。まるで鉄パイプで殴られたみてぇだ」
「勇者様! 大丈夫ですか?」
「なんとか。ありがとな、まーちゃん。にしても、どうしたもんか……」
「この手の魔物は、本体のどこかにある核を破壊するか、焼き尽くせば倒せるはずなんですが、残念ながら魔術師がいない今の僕らでは……」
そっか……くそ、やっぱ魔法使いの1人や2人、勧誘しとけばよかった。そしたら、炎魔法でこいつをバーベキューにすることも……
そう思い、歯痒く思っていると、まーちゃんが何か思いついたようだ。
「お2人共! 少しの間でいいので、時間を稼いでください!」
「何か策があるんだな? おっしゃ! 任せとけ! いくぞ、ラーサー」
「えぇ」
そう言って俺とラーサーは、蔓の攻撃を防ぎ、毒を回避しながら、とことん耐え忍んだ。
「できました! そこから離れてください!」
その指示に従い、飛び退くように離れると、まーちゃんは奴の口らしき部位めがけて、何かを入れた布製の小袋を投げつけた。
すると、命中したと同時にそれは爆発し、灼熱の炎が奴を包み込んだ。
「こいつは……?」
「魔除けの種火と先程採取した硝石を調合して作った即席の爆弾です。魔除けの種火を多めにしたので、しばらくは燃え続けるかと」
「でかしたまーちゃん! グッジョブ!」
俺はファインプレーをしたまーちゃんを褒め讃えつつ、さっきしてしまった後悔を心の中で訂正した。すまねぇ、まーちゃん。仲間を信じ切れなかったのは、勇者として恥ずべきことだ。
なんにしても、こんだけ激しく燃えりゃ、灰になんのも時間の問題。ちと骨が折れたが、これで奴も終わりだろう。
ポイゾネスプラントのステータス
HP……180
MP……50
物理攻撃力……22
物理防御力……29
魔法攻撃力……30
魔法防御力……11
素早さ……0
命中……8
運……8
・特技……【毒液】 【猛毒の息】 【蔓攻撃】
・ パッシブスキル……【自己再生】 【水耐性Lv8】 【毒耐性Lv9】
ボスのみ後書きにてパッシブスキルを表記します。
NPCを含めたキャラのパッシブスキルは、人物紹介などに記します。




