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まーちゃんとクエスト!!  作者: 天馬光
第一章 バシレイア
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村の異変

 その異変は、到着してすぐ感じ取った。

 小さい村だから、人口はそこまで多いとは思ってなかったけど、それを差し引いても人通りがあまりにも少なすぎる。半ばゴーストタウンと化しているような状態だった。


「こいつはいったい……」

 予想以上に深刻な事態に、ヤバさを感じていると、1人の村人らしき女が話しかけてきた。


「あの、旅のお方ですか?」


「あ、はい。まぁ、そんなところです。あんたは?」


「私はこの村で医者と村長をしているメールと申します」

 おっと、村長さんだったか。だとしたら、事情に詳しそうだな。

 俺はこの村で何が起こってるのか、詳しく聞くことにした。


 メールさんいわく、半年ほど前からヒドラ病という流行病が蔓延しており、そのせいで村人達は自宅療養をしているらしい。

 この病気は空気感染こそしないが、飛沫感染によって爆発的に拡散し、感染者を確実に死に至らしめる奇病で、その時に出る痰の色や出方、末期の苦しみ方が龍が吐く毒の息に似ていることから、この名前が付いたんだそうだ。


「――って、あんた医者なんでしょ? なんとかならないんですか?」


「残念ながら……ヒドラ病を治す特効薬を作るには、聖龍草(せいりゅうそう)という特別な薬草が必要なんです。ですが、その薬草が今、手元には……」

 こりゃ、手の打ちようがねぇな……そう思い、これからどうしようかと考えていると、まーちゃんが聖龍草に関する知識を思い出し、メールさんに疑問をぶつけた。


「あれ? でも待ってください。聖龍草って確か、この近くの洞窟に自生していたはずですよね? でしたら、簡単に採りに行けるのでは?」


「えぇ。以前はそうでした。ですが、2年ほど前から魔物が棲みついてしまって、それ以来誰も……」

 そりゃどうしようもねぇな。心中お察しします。


 ん? 待てよ。となると解決策は……どうやらやるしかねぇようだな


「だったら、俺らがその聖龍草とやらを採ってきますよ」


「え!? いいんですか!? 毒性の強い魔物が蔓延っていて、危険ですよ?」


「ご心配なく。これぐらいのことすらできないようでは、勇者失格ですから」

 それを聞いて、俺が勇者だと初めて知ったメールさんは、驚きつつも嬉しそうな顔をし、何度も礼を述べた。

 まだやってもいねぇ内から、こんだけ感謝されるなんてな。これは是が非でも期待に応えねぇと。


 そうと決まればまずは情報収集だ。俺はまーちゃんと手分けして、村の現状や目的地である洞窟についての調査を始めた。

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