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まーちゃんとクエスト!!  作者: 天馬光
第一章 バシレイア
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特技について

 翌朝。出発した俺達は、まーちゃんが持ってた地図を頼りにホリオ村へと向かった。

 道中、スライムやゴロツキ、巨大ネズミなんかに襲われたが、今更そんな雑魚に遅れをとるはずもなく、ほとんど俺1人の力で退治した。

 おかげで銅貨も30枚ぐらい貯まったし、薬草もあらかた採れた。そっちは問題ないだろう。


 問題は俺のスキルの方だ。

 エルフィニアが前に言ってた『1ターン』が10秒ぐらいなのは、戦ってる内になんとなくわかってきたから、これはよしとしよう。

 だが、魔法や特技が閃いてこないのはいったいどういうことだ? 最初のスライムから数えて、もう2~30体は倒したはずだぞ? まさか、特技や魔法は自力で編み出せって言うんじゃないだろうな? だとしたら、なかなかの茨道だぞ。


「うーん……」


「どうなさいましたか? 勇者様」


「いや、このまま特技や魔法を身に付けられなかったら、戦闘とか回復とか色々と苦労しそうだなぁって思って」


「あ、それならご心配なく。こう見えても私、調合学もかじってまして、素材さえあれば、回復薬から爆弾、採掘道具等ありとあらゆる物を作ることができます」

 マジか。戦闘はともかく、支援最強じゃん。正直、商人なめてたわ。

 っと、いかんいかん。いつまでもこいつに頼ってちゃダメだ。早いとこ俺も回復魔法とかちゃんとした特技を身に付けないと。今のところそれらしい特技っつったら、スポーツチャンバラで鍛えた動体視力をフルに使ったカウンターぐらいしかねぇし。


 なんて思ってると、まーちゃんはピタッと足を止め、


「あ、それより勇者様。見えてきましたよ。あれがホリオ村です」

 と言って、前方を指差した。

 そこには、いかにもRPGの序盤に登場しそうな小さな村が。


(あれがそうか。ぱっと見、異変が起こってるようには見えねぇけど……ま、行きゃわかるか)

 そう軽く考えてた俺は、変わらぬ足取りでホリオ村へと歩みを進めた――――

 現在の所持品……薬草8束 解毒薬1瓶 寝袋 僅かな食料

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