バシレイアからの旅立ち
と、そんな俺達のところに、式典から帰ってきたラーサーが現れ、声をかけてきた。
「その子が最初のお仲間ですか? ロリコン勇者」
「誰がロリコンだ。コラ!」
こいつ、会って早々バカにしやがって……てか、結局ロリコン扱いされんのかよ。
「それで? これからどうされるおつもりですか?」
「それなんだよなぁ。魔王を討つにしても、戦闘経験ほぼゼロの俺らじゃ、全滅は目に見えてるし、かと言って他に行くところがあるかって言われてもなぁ……」
そう言って頭を悩ませていると、マーテリアテナが手を挙げた。
「でしたら、ホリオ村に行ってはどうでしょうか?」
「ホリオ村?」
「ここから南西にある村なんですけど、『最近異変が起きている』と、捕まる前に立ち寄った町で耳にしまして」
異変か……それを調査し、解決すんのも勇者の責務だよな。
「いいね。それ採用。そうと決まれば善は急げ。そこに向かおうぜ」
俺がそう言うと、マーテリアテナは了解した。
「はぁ……短絡的ですね。いいんですか? そんな決め方をして」
「いいんだよ。最初の内は行き当たりばったりで。そんなに心配なら、お前も来るか?」
「……遠慮します。仕事がありますので」
「あっそ」
相変わらずつれねぇ奴だな。つーか、村の異変や勇者の旅より大事な仕事ってなんだよ?
ま、こんな皮肉屋のことなんか、気にしてても仕方ねぇか。今はホリオ村に行くことが先決だ。
てなわけで、俺達は野宿に必要な道具を買い揃えて、16時ぐらいにバシレイアを後にした――――
ちなみにそん時に道具屋で買ったのは、野宿用の寝袋(金貨1枚と銀貨1枚と銅貨3枚)のみ。マーテリアテナは自分用の寝袋を持っていたから、俺の分しか買ってない。
ただ、マーテリアテナも有り金をドンカカ一味に没収されてるらしいから、残金は銅貨2枚。仲間が増えたおかげで足取りは軽いけど、懐が痛い――――――




