長所を活かせるジョブ
それでもまだ不十分だったが要約すると、どうやら原理は俺の魔法剣と同じらしく、属性をイメージをすることによって、ブレスとして吐き出したり、物質に纏わせたりといったことができるそうだ。もっとも、人化した影響で、沼野でやったような天変地異は起こせなくなったみたいだが。
それでも、今の悩める俺には、値千金の情報だ。有り余る魔力を物質に纏わせることができるのなら、きっとあれにだってできるはず。となれば、こいつの長所をフルに活かせるジョブは1つしかない。
まぁ、俺としては、当初の理想のパーティ像とは、またかけ離れることになるから少し複雑だけど、この際仕方ない。んな小っせぇこだわりは、まーちゃんを仲間に加えた時からとっくに捨てている。
何にしても、これで悩みの種は消えた。あとは、道具を買い揃えて、それを扱えるだけの技量を身に付けさせるだけだ。おかげでやることがまた1つ増えたが、苦ではない。その分、こいつの成長が楽しみになってきたからな。
と、期待に胸を膨らませている俺に、さらに嬉しい知らせが。
「あ、勇さん。見えてきました。あれがギルディア最大の都市・ギルディアです」
地図で確認したまーちゃんにそう示された先にあったのは、中心部にいかつい大砲と塔と屋敷が合わさったような外観をした建物が一際目立つ町。
塀に囲まれてはいるが、バシレイアや港町とはまた違う趣のあの町こそが、俺達が目指している首都・ギルディアのようだ。
ギルディア大陸に上陸してからここまで来るのに約1週間。思えばとても長い道のりだった。それまでの苦労が報われると思うと、なんだか感慨深い。それに、久々のベッドと風呂とおニューの装備があの町で待ってる。そう思うと俄然元気が出てきた。
俺はまーちゃんとドラ坊を連れ、ギルディアへと駆け出した………………




