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まーちゃんとクエスト!!  作者: 天馬光
第二章 ギルディア
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人化の弊害

 翌日。朝飯を食った俺達は、ギルディアを目指し、マキナ砂漠を横断していた。

 とりあえず仲間も増えたことだし、こいつには初仕事としてマオから渡された袋を持たせてみた。のだが……


「ア、アニキー。疲れたぞー。休憩しよー。それか【ワープ】でパッと行こうよー」

 1時間歩いただけでこのザマだ。


「だから無理だっつってんだろ。ったく、だらしねぇな。お前、それでもドラゴンか? 見ろ。まーちゃんの方がお前より重たい荷物を背負ってんぞ」

 俺はそう言ってまーちゃんを指差す。実際、この中で1番重たい荷物を背負ってんのはあいつだ。


「そうは言っても、おいら、一族の中じゃ非力な方だったんだぞ。あ、その代わり、すばしっこさには自信があるけどな」

 確かにこっちの連撃を許さねぇぐらいカウンターも動きも早かったからそこは納得できるけど、それならそれで、散々手を焼いたあのバカ力も残ってなきゃおかしいだろ。あん時のパワーはどこいった?


(しっかし、弱ったな。ドラゴンのタフさを考慮して、ケンみてぇな前衛にしようかと思ったんだけど、こんだけ非力で体力も無いとなると、後衛に回すしかねぇじゃねぇか)

 どうやら人になると、元々のステータスがそのまま継承されるんじゃなくて、人基準に修正されるらしい。つまり、元々装備無しで200のパワーがあったとしても、それがドラゴンとして下の下なら、人になったら10~20といった下の下ぐらいの力しか発揮されないということだ。

 こいつの場合、パワーもそうだが、戦ってた時の鱗の強度を考えると、打たれ強さもない可能性が高い。そういったことから、前衛を任せるのは無理かもしれない。


(となると、やっぱ魔法使いにするか。落ちこぼれのガキでも、エンシェントドラゴンなら魔法の1つや2つ使えるはずだ。うん。そうしよう)

 そう判断したところで、今更ながらの疑問が頭に浮かんだ俺は、それを確かめるべく奴に問いかけた。


「そういやお前、まだ聞いてなかったけど、名前とかあんのか?」


「いや、無いぞ。おいら達の一族じゃ、兄ちゃんぐらいの歳になって、初めて名前を貰うんだ。それまでは半人前ってことで、名前すらつけてもらえない」

 そういうことか。こいつの親兄弟やガイムには名前があんのに、こいつの名前を呼ぶ描写がなかったから、ずっと不思議だったんだ。


「そうか。そいつはちと不便だな……よし、だったら今度、俺がお前の名前を付けてやるよ。お前の特性とか色々見て、な」


「ほんとか!?」


「おう。ただ、あんま期待すんなよ。俺の名付けのセンス、ヒデェから」


「わかった! じゃあ、いい名前を付けてもらえるように、おいら頑張るぞ!」


「その意気だ」

 ま、やる気になるのはいいことだ。その元気を体を動かすことに使ってくれたら、もっといいんだけど。

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