3人で 01
今回とても短いです。
切りどころがわからん・・・。
ゴミを捨てて急いで戻ると扉を開けた瞬間いい香りがした。
「おかえりなさい、トーヤさん。 」
漂う香りの発生源はアルが手にするポッドらしい。
「ただいま。すごくいい香りだね。ハーブティー?」
「はい。チュリトというハーブを使ったお茶です。」
フランくんが戸棚からカップとソーサーを取り出してテーブルに置きながら言う。
「チュリトにはリラックス効果があるんだそうです。ね。」
アルの口調からしてフランくんが選んだらしい。
「もしかして、僕のため?」
緊張していることを察して選んでくれたのかと思い、聞いてみる。
無言でそっぽを向かれてしまった。
うん。かわいい。
口には出さなかったが、顔に出ていたらしい。
「何笑ってるんですか。いらないならいいです。」
カップを片付けようとするフランくんを慌てて止める。
手を伸ばしてくるのを必死で死守していると、
「はーい。淹れますよ。」
とアルが笑いながらカップを取り上げた。
無事に僕の分もハーブティーが注がれ、全員がいつもの位置に着席した。
一口飲むと仄かな甘味が舌に広がり、爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。
これならリラックスして話すことができそうだ。
もう一口飲んでからアルとフランくんの顔を見る。
二人共僕が話し始めるのを待ってくれていたらしい。
目が合うと小さく頷いてくれる。
転生して数ヶ月。
この短い期間の中で僕を信じて協力してくれた二人だ。
何も怖がることなんてない。
僕はゆっくりと話し始めた。




