ご依頼伺います 01
15日にアップを目指していたのですが、全く進まず8月ぎりぎりに・・・。
「とりあえず、席にどうぞ。」
まだ部屋にも通していなかったので座っていた席の対面の椅子を引いて
案内する。
まだ一言も話していない2人にも椅子を用意するため、僕の側にあった椅子も
移動させて3脚用意した。
「ありがとうございます。」
ビオラさんが歩き出すと後ろに控えていた2人も動き出し、椅子を引いてエスコートした。
そして椅子には座らず両サイドに立つ。
徹底してるなぁ。
僕の視線に気づいたのかビオラさんが紹介してくれた。
「後ろの2人は私の護衛をしてくれているカイルとリッドです。」
カイルさんはチラっとこちらを見てすぐにビオラさんのほうに視線を戻した。
リッドさんは値踏みをするように中指で眼鏡を押し上げてこちらを見ている。
「2人とも、挨拶をしないとトーヤさんに失礼ですよ。」
「・・・カイルだ。」
「リッドです。」
うわぁ。命令だから仕方なく感が凄いな。
わざわざ波風を立てる必要もないので流しておこう。
「よろしくお願いします。」
「トーヤさんはお若いのにしっかりされてますね。」
感心されたけど、ビオラさんも僕と同い年ぐらいではないのだろうか。
「そう、でしょうか。ビオラさんもお若いと思いますが。」
「ふふっ。確かにそうですね。」
「お嬢。早く本題に入ろう。」
カイルさんが不機嫌そうにビオラさんを促す。
「もう、せっかちですね。」
ビオラさんがぷくっと頬を膨らませる。
可愛い。
しかし、カイルさんの顔がどんどん険しくなっているので、話を進めよう。
「皆さんが受けようとしているクエストの内容を教えてください。」
「はい。私たちが受けようとしているクエストはロレンス草原のワイルドボア討伐です。」
「ロレンス草原にワイルドボア・・・ですか?」
ワイルドボアは初心者には少し厳しいモンスターだ。
基本的にロレンス草原はスライムしか出てこない。
考えられるとすると緊急クエストか。
「ご存じの通り、ロレンス草原はスライムしか出ないはずなのですが、
どこかから迷い込んだようで3匹ほど確認されているんです。」
やっぱり。
『クラナイ』の世界では受注していなくても突然クエストが表示され、
強制的に参加させられていた。
レベルに関係なくランダムで発生するため、低レベル時代は緊急クエストに
怯えながらプレイしていた。
「ロレンス草原は冒険者に成り立ての人たちが修行をするための場所なので、
早めに対処しないといけません。
効率的な方法があれば教えていただきたいのです。」
「それは急がないといけませんね。
えっと、皆さんはワイルドボア討伐の経験はありますか?
それとジョブを教えてください。」
RPGでは定番のジョブ。
『クラナイ』でも採用されていて、王道の剣士、魔法使い、賢者、シーフなどに加えて、
大道芸人、ダンサーなどのユニークな職業も豊富だった。
当然、ジョブによって戦い方が変わってくるので重要だ。
「私はワイルドボア討伐の経験はありません。
カイルとリッドは1度あるそうです。
ジョブは私がアーチャー、カイルが戦士、リッドが魔法使いです。」
予想通りカイルさんとリッドさんの方が経験豊富らしい。
ジョブは3人とも定番のものだ。
短距離と中・遠距離に分かれているのでバランスもいい。
「わかりました。少し時間をもらえますか?」
頭の中で作戦を立てる。
1分ほどで作戦は固まった。
「では、お伝えします。」
いつもありがとうございます。
9月も更新できるように頑張ります。




