金銭事情 01
いつもありがとうございます。
魔道具を元の場所にしまったクリスさんが店に戻るのについていく。
「どうする、今日買っていく?」
即答したいところだが、どれぐらいのお値段なのだろうか。
「あの、お値段ってどれぐらいでしょうか。」
「あぁ、そうだったわね。1番売れてるのは1つ500ゲインよ。」
500、ゲイン。
Dランクの報酬が300ゲイン。
いちいち契約していたらが赤字になってしまう。
「どうしたの?トーヤくん。顔色悪いわよ。」
「すみません。大丈夫です。」
「大丈夫って顔じゃないわよ。何かあるなら話してごらんなさい。」
というクリスさんの言葉に甘えて話す。
「うーん。そうねぇ、100ゲインのものもあるにはあるんだけど。」
「あるんですか!」
「ただ、効力がいまいちなのよね。」
「?どういうことですか。」
「さっき言った違約金を払わせるような強制力はないの。契約違反を
したことが分かるぐらいね。だから商人はまず使わないわ。」
確かに商売では使えなそうだ。
「どんな人が使うんですか?」
「安いから子供たちの間で約束を破らないようにとか。
親子間で躾に使うことがあるみたいよ。」
「あー。バレるの自体が嫌ですもんね・・・。」
「そうそう。そういう間柄の場合に使う分には安くていいのよ。
ただ、トーヤ君の場合は悪質な冒険者に踏み倒される心配があるわね。」
「ですよね・・・。」
冒険者全員がダンさんやグラッドさんみたいな人だとは思えない。
実力行使に出られたら勝ち目ないしなぁ。




