はじめてのおつかい 01
第4章開始です。
「おはよー。」
朝、アルやフラン君が動き出す音で目が覚める。
最初は僕も2人と同じ時間に起きようとしたのだけど、「特にやることはないから。」と
断られてしまった。
そんなわけで、目覚ましを使わずに起きる日々が続いている。
「おはようございます!」
顔を洗ってからダイニングに顔を出すと、アルが朝食の準備を始めていた。
いつも通り手伝って朝の仕事を終えたフラン君と3人で朝食を食べる。
「昨日の夜に情報提供の料金表を作ってみたんだ。後で見てもらえるかな?」
「もしかして、昨日の夜に作ったんですか?」
「うん。だって早く動き始めたほうがいいでしょ。」
「それはそうですけど、ちゃんと寝ないとだめですよ。」
そういうフラン君の方が睡眠時間少なそうなんだけどなぁ。
それを口に出すとまた怒られそうなので素直に従っておく。
「ごめんね。これからは気を付けます。」
「ならいいです。」
素っ気ないけど表情は柔らかくなったので良しとしよう。
「ごちそうさまでした。」
「片づけは私がやるので、良いですよ。」
と言ってくれたアルに任せて、昨日作った料金表を部屋から持ち出した。
待っていてくれたフラン君に先に見せる。
「こんな感じにしたんだけど・・・。」
「一割にしたんですね。」
「うん。カルミアにとっても冒険者にとってもこれぐらいが丁度いいかなって。」
「ですね。いいんじゃないですか。」
アルが片づけを終えて戻ってきたので、見てもらった。
「私もいいと思います。」
とokが出ました。
「良かった。じゃあ、ギルドに申請してくるよ。」
「一人で行くつもりですか?私かフラン君が一緒に行った方が・・・。」
「うーん。でも、2人には普段の仕事も多いし、ギルドの場所はもうわかるから。」
どう考えても僕が1番暇なのだからこれぐらいできなくては。
と思っていたら、心配というよりは残念そうな顔をしているアルに気付いた。
今度一緒にギルドに行く約束したんだった・・・。
「ごめん!今回は僕一人で行ってみたいんだ。2人に頼りきりになるのは良くないと思うから。」
手を合わせて拝むと了承してくれた。
「確かに1人で出かけられないのはちょっとアレですもんね?」
ニヤっと意地悪そうな笑みを浮かべるフラン君。
そうですね。17歳ですからね。
見送ってくれる2人に手を振っていざ、ギルドへ!




