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交渉 03


「Eランクの報酬からもらうのはちょっとためらいますね。」

最低価格500ゲインから情報量をいただくのはなぁ。

「その心配はいらないと思いますよ。Eランクは冒険者になりたての人が肩慣らしに一度

挑戦するだけなんです。危険もなく情報がなくても達成できるものがほとんどです。」

Eランクはいわゆるチュートリアル的なやつか。

「ということは、実質Dランクからが僕の頑張りどころですね。」

「そうなりますね。Dランクは依頼数も受ける冒険者も多いですから。」

「Dランクなら3000ゲインからですね。」

それぐらいなら罪悪感なくもらえるな。

「Dランクのクエストってどんなものがあるんですか?」

そもそも僕の知らないクエストの場合、対応ができないので聞いてみる。

「薬草採集が多いですかね。モンスター討伐はゴブリンが主です。」

「薬草ってクレイ草とかですか?」

ダンさんとグラッドさんを思い出す。

「いえ、クレイ草はCランクですね。Dランクではポラッド草やクリント石の採集があります。」

確かに超初期のクエストにあった気がする。

「その2つならなんとなく覚えてます。お手伝いできると思いますよ。」

「本当ですか!需要も高いので助かります。」

「うちにとっても需要があるのはありがたいですね。」

あ、1個確認するのを忘れていた。

「あの、カトレアさん。定期的に依頼のあるクエストの場合、一度情報を渡してしまったら

冒険者の皆さんの間で情報が回ってしまうことはないんでしょうか。」

一度情報が出回ればわざわざお金を出して買いに来る人はいないだろう。

「そこは心配いらないと思いますよ?契約を結んでから情報を渡せばいいわけですから。」

契約?

フラン君の方を向くと、

「魔道具を使って結ぶんです。商人が交渉するときによく使う方法ですよ。」

解説してくれました。

すっかり僕の扱いに慣れてらっしゃる。

「便利ですけど、1回1回契約をしていたら大変じゃないですか?」

主に金銭面で。

「大丈夫ですよ。使い方は簡単ですし、価格もお手頃です。」

カトレアさんにしっかり見透かされてました。

「後で買いに行きましょう。」

「それって、魔法使えなくても大丈夫?」

「商人が使うものですから大丈夫ですよ。誰でも使えます。」

それは良かった。

「他に気になる点はありますか?」

料金の確認もできたし、情報の取り扱いも解決できそうだ。

「僕はありません。フラン君はどう?」

「僕もありません。後は、やってみるしかないんじゃないですか。」

というわけで、カルミアに帰ることになった。

「ありがとうございました。」

見送りにギルドの外まで来てくれたカトレアさんにお礼を伝える。

「いえいえ。頑張ってくださいね。何かありましたらいつでもお待ちしてます!」

心強い味方ができて何とかなる気がしてきた。

頑張るぞ!

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