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聖獣の血族  作者: 魔獣
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決闘

豪胆な番長も骸羅の巨躯と手にした凶器にたじろぐ。


「オイオイ、武器は卑怯だろ!」


高嶋が諭すように言った。


「番長さんにも武器を渡してやりな」


骸羅がそう言うとドレッドの男が高嶋の方に鉄パイプを投げた。

それを受け取り構える高嶋。


「じゃあ行くぜ。うおりゃあああッ!」


ハンマーをブンブン振り回す骸羅、高島は間合いをとりながら後ずさりするのがやっとだ。


「やっちまえー!」

「脳天を叩き潰しちまえ!」


ギャング達が興奮してはやし立てる。


「ほれほれ、かかって来いよ!」


骸羅はハンマーを野球バットのように構えるとフルスィングで高嶋の左側に叩き込んだ。

とっさに鉄パイプを両手で持ちガードする高嶋。バキィン!

だが鉄パイプが真っ二つに折れてしまった。


「オラァ!食らえやッ!」


休む間もなく今度は高嶋の胸部にハンマーを叩き込んだ。

あばら骨の折れる音が聞こえた。

内臓にも損傷があったのだろう。

高島は口から真っ赤な血を吐いて地面に膝を付くと、そのままうつ伏せに倒れた。


「たっ…高嶋さん!」

「もう、やめてくれ!」


高嶋の子分が叫ぶ。地面に倒れた高嶋を足で踏みつけながら骸羅は笑った。


「ヒャハハハ!だらしねぇな!だが俺達に楯突いた罰はこんなもんじゃすまねぇぞ!」そう言うと骸羅はハンマーを頭上に持ち上げる。


「脳みそをぶちまけてやるぜ!死ねやーッ!」


単なる脅しではなく骸羅の目には狂気が宿っていた。

私は面倒に関わるつもりはなかった。

だけど目の前の無益な殺生を見過ごすのは夢見が悪いからね。

私は駆け出し地面を蹴り上げ前方に3メートルほど飛び骸羅の胸に蹴りを食らわした。


「ぐふぉッ!」


骸羅は真後ろに転倒し地面に叩きつけられたハンマーがコンクリートを削った。


「いって〜誰じゃい!テメェは!」

骸羅が起き上がる。

私は全身を応戦態勢にして身構えた。

しかし私は常々、疑問に思っている事がある。野生の獣が戦うのは基本的に食糧となる獲物を捕らえる時と自分や我が子を守る時だけだ。

なのに人間はメンツだの嫉妬や嫌悪など実にくだらない事で争う。

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