表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
World Lost World Order  作者: 灰竜 ブリキ
2/19

1話 報酬はランダムスクラッチ

とある少年雑誌の懸賞プレゼントで、どうしても欲しいと思った物がある。

限定二十名様と書かれたAR対応ヘッドマウント型端末と連動手首端末、ゲームプログラムの三点セットだ。


普通に考えればVR全盛期にそれを先取るARを謳う製品は怪しいモノなのだが、ネットで飛び交う噂では一セット三十万はするんじゃないかと言われていた。

この時ばかりは雑誌社がすげー太っ腹と思ったものだ。


俺は雑誌を小遣いの限り購入し、専用ハガキを出した。

その枚数、40枚!

後悔なんてする訳ない。気分はこれだけ出せば当たるだろうってなもんだ。


後から知ったけど、当時同じ学校のクラスメイトの大半が五枚から十枚出していた。

みんな、大人げないよな。


それでだ。半年してその雑誌社から封筒が届いてさ、中から『当選のお知らせ』っていう紙が出てきた時は、叫んだね。おーー神キターって。


俺、その手紙を震えながら読んだよ。しかも三回も。

そして、当選連絡をもっと早く出せって怒りがこみ上げてきたんだ。

何となく予想つくだろ?

「通信機能付きヘッドマウント型ゲーム端末引き渡し可能日を二週間も過ぎていた。」

発送日よりも引き渡し可能日が前ってマジ、あり得んわ。

仕方ないしさ、その怒りを雑誌社にぶつけたんよ。電話で。


そしたらさ、オッサンが出てきてさ、

「はい」しか言わねーの。

なんかお詫び出せよって言ったらさ、

「すみません」しか言わなくなってさ、またキレたんだよね。

いい加減にしろって。

そしたらさ、後日このゲームに隠された秘密の鍵を教えます。他言しないで下さいってなもんで、二つ返事でこっちがハイハイ言ったさ。


クレームって凄いね。速達で翌日には届いたんだ。その秘密の鍵が。

詳しくは言えないけど、これが今俺が置かれた状況を作った原因。

いや、まじで。


リセット出来ないからさ、呪いみたいなもんなんだよ。助けてくれよ。


さっきまでの威勢はどこに行ったのか、すがりつく友人。その右手には外せなくなった手首端末ログそうち

強引に外そうとした爪痕も残っている。


仕方なく、その男の手首端末の記録を漁る。


総リスポン回数 1764821回


体験キャラクター数 1


被弾率 46.3%


所持技能一覧はつどうスキルいちらん

・R6(レジェンド) 孤高ここう旅人たびびと


効果

全てのプレイヤーを敵に廻す。代わりに所持武器の玉数が無限になり、リロード時間も無くなる。


・R6(レジェンド) 不滅ふめつたましい


効果

生命力が尽きでも転生することができず、その場で即リスポンする。

なお、総リスポン回数には影響する。


・R4(レア) かげささや


効果

半径10km以内の他プレイヤーの位置、向き、高さを表示する。


・R1 (コモン)精神的安定せいしんてきあんてい


効果

銃撃戦時、手の震えを自動制御し、命中率を向上させる。


ー結構、えげつない。

敵だらけ、敵情報は知らされる。そして死を繰り返す。状況的には、敵地突入孤立無援あいしゅうただようかみかぜとっこう。立ち上がっても立ち上がっても打たれ続け、精神的安定スキルが有っても本人の精神は衰弱しきっている。


多分、この技能に落ち着くには特殊操作イースターエッグが必要で、そのやり方が書いた紙が届いたのだろう。

これも憶測だが、通常遊戯ノーマルプレイしかβ版は対応していないといわれているが、本格稼動になれば課金型キャラクターを作れる様にする。

だから特殊操作で隠した。


特殊操作をすると、スクラッチビルドと言う、キャラクターを作れる画面になる。ここでランダムスクラッチと言う宝箱を選択してスキルを取得するのだが、総合技能点トータルスキルポイントが15と、飛び抜けて高い。

数体のレギュラーキャラクターを見たから言えるのだけど、約二倍近くある。


親友だから相談に乗るけれど、ある種身からでた錆びと思う。

自分が幸運とおごった事が、こうなったのだから。


そういう僕も伝説能力持レジェンドスキラーちだ。他人に聞いてではなく偶然の自力解除ではあるが。

戦場ゲームではこう呼ばれる。


悪戯妖精型子供兵レプラコニック・ウォーチルド」と。


2話は九月予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ