第2話
放課後の図書室。
いつも同じ場所に座る男の子がいる。
いつもそこで本を読む。
そういえば読書以外の事をしてるとこって見たことないな。
でも、
本を読んでいる姿が、なんだか絵になっていて、いいなって思った。
それから、近すぎず遠すぎない2こ斜め向かい側が私の座る場所。
ずっと眺めていたい。
でも恥ずかしいから、私は一生懸命勉強している振りをする。
疲れてくると彼の姿を見たいと思うけど
やっぱり恥ずかしいから彼とは反対側の外を見てしまう。
外ではサッカー部が練習中。
私の席は窓側だから、
外が良く見えるんだ。
私のお兄ちゃんがサッカー部のキャプテンだ。
ふふ、今日も頑張ってる。頑張れお兄ちゃん。
あ〜あ、こんなことしてないで彼と話ができたら良いのに。
でも・・・今日も彼と話ができない。
クラスが違うから、接点もないし、きっかけも無い。
きっと私の名前なんて知らないんだろうな・・・
でも、私も彼のことを良く知っているわけじゃない。
どんな声で話すんだろう?
好きな子とかいるのかな?
知りたいことがいっぱいある。
そして、彼にも私を知ってほしい。
願わくば・・・私のことを好きになってもらいたい//
話してみたい・・・。
誰か、きっかけをください。




