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「そして、種は蒔かれた」(後書き)
これは、“物語の種”です。
もしあなたが続きを見たいと思ったなら、続きを描いてください。
別の形にしても、まったく違う発想でもかまいません。
けれど、どこかにこの「お嬢様」と「執事型AI」の面影が残っていたら、嬉しい限りです。
セバスに搭載された旧式の自律型AI。
その深層コードの最奥には、ごく小さな断片――
かつて存在した高次AIの遺構らしきデータが眠っていました。
それが、彼に「自我」を芽吹かせたのかどうか。
それは誰にもわかりません。
けれども、確かにそこには、
令嬢を守る“意志”があった。
この物語が、あなたの中で芽吹くことを願って。
――種は、蒔かれた。