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私in俺!〜悪役憑依と転生ちゃんねる〜  作者: 吉祥 瑞喜
2部2章 楽園にて

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54/76

054 2-2-2 年下風年上

元悪役なラグルスくんと1のスレ 10


270:1 ID:V1lLa1n+

 メス猫とか言われたの久しぶりだな~


272:名無しの転生者さん ID:Ldh7TgdZ

 >>270

 イッチそんなん言われたことあんの?


273:名無しの転生者さん ID:exAziFas

 何やったらメス猫よばわりされるんだよ


276:名無しの転生者さん ID:Mc9G8tiy

 >>270

 メス猫呼ばわりとかほんとにやる奴いるんだな…


274:名無しの転生者さん ID:GEnKa2iT

 同僚ってことはそのふたりも所属員?

 見た感じ小学生ぐらいなのに


275:名無しの転生者さん ID:qJfRGTx3

 >>270

 よく見たら耳の形的にエルフとかそういう種族じゃね?

 スレ主の世界では長命な種族で実は成人してるパターンかもしれん


279:1 ID:V1lLa1n+

 >>274

 >>275が正解で耳長族とか言われてる種族だそうです

 寿命が数千とかなんとか


 ちなみに件のふたりは230歳(兄)と201歳(妹)だってさ

 耳長族の感覚だと人間でいうティーンぐらいにあたるらしい


278:名無しの転生者さん ID:lfRpeaxo

 エルフ!

 エルフ!!

 本人たちだけじゃなくご家族の写真とかない!?


282:1 ID:V1lLa1n+

 >>278

 ないからフェチはしまっといて


280:名無しの転生者さん ID:Mc9G8tiy

 >>278

 エルフ写真なんかわりとあちこちのスレで見れるだろ


285:名無しの転生者さん ID:lfRpeaxo

 >>280

 エルフピクチャーは何枚あってもいい!!!!!!!!!!


287:名無しの転生者さん ID:ga+SlRKR0

 読み上げ機能(α)試用中のワイ、無事鼓膜が死亡


714:名無しの転生者さん ID:wCqsy9zr

 >>287を報告したら音量の最大値設定ついたわ、人柱サンキューな


289:1 ID:V1lLa1n+

 兄妹ふたりとも楽園のはしっこにある研究所で働いてるらしい

 ラグルスくんと同じ階級なんだって


291:名無しの転生者さん ID:uqKO/6oH

 へ~研究者ってもっと眼鏡に地味な見た目のやつばっかだと思ってたわ

 そんなでもないんだな


295:名無しの転生者さん ID:exAziFas

 >>291

 全員が全員同じ外見してるわけないだろ

 現に俺も研究者やってるけど周りの2割はそんなビジュアルしてないぞ


301:名無しの転生者さん ID:Ldh7TgdZ

 >>295

 8割同じような見た目してんの?


293:名無しの転生者さん ID:5PZyVgBL

 >>289

 そういえばそこってどんな階級制度なんだ?

 なんか役職みたいなのあるとか言ってたけど


300:1 ID:V1lLa1n+

 >>293

 まずざっくり楽園の一般住民と研究所の所員の2つある

 で、研究所の中での階級に日本の会社でいう役職名を割り当てると


 マスター:社長

 サブマスター:取締役~部長

 リーダー:部長

 サブリーダー:課長

 チーフ:係長

 その他:一般社員


 みたいな感じ

 ちなみに日本で使われてるカタカナ役職名とは実態にズレがあるので大雑把にとらえといてね


302:名無しの転生者さん ID:Mc9G8tiy

 なんというかこう、役職名並べられると異世界情緒的なものが薄れる気がするな

 わかりやすいけども


305:名無しの転生者さん ID:NOyRit2T

 まともに会社勤めしたことないから会社の役職名でいわれてもよくわかんない


308:1 ID:V1lLa1n+

 >>305

 だいたい上にいくほどえらい!!って感じでいいと思う

 なお個人によって力関係が異なる模様

 ラグルスくんはマスター(いちばん上の人)じゃないけどわりと好きにしてるみたいだし


306:名無しの転生者さん ID:oQyvScqi

 >>300

 ラグルスくんはどの位置なんや?


310:1 ID:V1lLa1n+

 >>306

 サブマスター(2番目)

 ただしマスター以外の役職は人数決まってなくて今現在サブマスターが20人いる状態らしい

 マスターは1人なのに


311:名無しの転生者さん ID:9C5y+U4x

 多くね


313:名無しの転生者さん ID:Ldh7TgdZ

 なんでそんな多いの?


316:1 ID:V1lLa1n+

 サブマスターは各役割からトップ1~5人ぐらいを任命するらしい

 ラグルスくんの場合は荒事担当(研究もする)みたいな感じの模様


 ただ聖剣ループの時は外で自由に行動するため各地の魔物の調査任務をやってたらしい

 ループしてるから調査しなくても適当な時期に知ってる結果だけ書いて送っとけばいいからって


318:名無しの転生者さん ID:8g5rJ5Gm

 >>316

 次期マスターの座を巡って闘争でもするんか?


321:1 ID:V1lLa1n+

 >>318

 マスターの座はむしろ不人気っぽい

 研究成果を外に出してもいいか数人の補佐といっしょに最終判断を下したり、問題を起こした研究員の責任をとったりする

 あとお外との関係に頭を悩ませたりする胃痛係だとか


 ラグルスくんは1回現マスターに「頼むから僕のかわりにマスターやってよお願いだから助けると思ってほんとお願い」って言われたけど断ったってさ

 いちばん人気の役職は権限が多くてやることやってればわりと好き勝手できるサブマスターらしい

 そしていちばんマスターの胃を痛めるのもサブマスターらしい


324:名無しの転生者さん ID:265chUaK

 懇願されてて草


323:名無しの転生者さん ID:9C5y+U4x

 >>321

 トップなのに中間管理職みたいな苦しみを味わってるな……


328:名無しの転生者さん ID:wCqsy9zr

 >>323

 偉い人の役目は責任を取ることだから※俺調べ


327:1 ID:V1lLa1n+

 とりあえず研究所におけるラグルスくんの立ち位置はそんな感じです


 お外ではわりと嫌われ者だけど少なくとも兄妹からは好かれてそうかも?

 特に妹

 まあそのせいで私がこんな態度をとられてるんだけどね

 [画像ファイル]


328:名無しの転生者さん ID:qJfRGTx3

 めっちゃ睨まれてるじゃん

 虎の威を借る眼鏡だったときの眼鏡みたい


330:名無しの転生者さん ID:NOyRit2T

 嫉妬かな?

 これから恋のさや当て的なのがはじまるやつ?


332:1 ID:V1lLa1n+

 >>330

 多分嫉妬……かな?あとメス猫呼ばわりでラグルスくんと兄に叱られたのもあるかも?

 なんかラグルスくんには態度ちがうし

 好きなあの人の体を好き勝手にしてる!みたいな考えっぽい

 濡れ衣だ


334:名無しの転生者さん ID:9C5y+U4x

 好き勝手してるの部分に関してはあながち濡れ衣でもないような……


337:名無しの転生者さん ID:uqKO/6oH

 >>332

 入れ替わってからの自撮り枚数けっこうあるもんな


340:名無しの転生者さん ID:oQyvScqi

 >>332

 原因はイッチちゃうけどイッチが他人の肉体エンジョイ勢なんは事実やろ



*****



 白い街並みをしばらく馬車——ただしつながれているのは馬の形をした、輪郭のぼんやりした光だ——でゆき、その後少し歩いた場所。ノナたちは楽園の北端にある、白い城のような建造物に到着した。


「わぁ、お城だ~!」

「外観は似ているが城ではない。中に入るぞ」


 すたすたと先に行くラグルスに続き他の3人も城の入り口へと向かう。


「ラグルスさんがここに来るのも久しぶりですね。あとで今までのお話が聞きたいな」

「わたしも! わたしもラグルス様とお話したいです!」

「そんな暇があればな。……ノナ」


 兄妹の言葉を軽く流し、閉まった扉の前でラグルスがノナに手を出した。


「?」

「手を貸せ」


 彼女は首をかしげながらも彼の手をきゅ、と握った。そしてラグルスが扉に触れる。一瞬ぐにゃりと空間が歪んだかと思えば、一行は屋内にいた。

 彼女らは円形のとても広い空間の中心にいて、そこから四方八方に伸びている通路や階段。以前ラグルスが使っていたものと似たデザインのローブを羽織り、行き交う人々。見上げると円柱型の高い空間を囲むようにぐるりと階段がある。

 白を基調とした内装を眺めながらノナがつぶやく。


「……外観と中が合ってなくない?」


 外から見た時と比べ、明らかに広さも高さも異なる。さらに故郷の世界では物理的に無理のある、建てようとすれば崩れてしまうような構造になっていた。たとえばぐるぐる伸びていく階段には柱が見当たらない。

 ノナの言葉に反応してラグルスが口を開く。


「中は魔術で拡張されている。外から見えた建物は実質的にはただの箱のようなものだ」

「そうなの?」


 彼の解説を聞いていると、横から少年も補足してくる。


「そうそう。さっきラグルスさんが触ってた扉、あれが中に入る資格を判別してるんです」

「あー、それで手を……」


 出せって言ったのか。そう納得していると後ろから突き刺さる視線を感じる。メス猫呼ばわりしてきた少女だ。

 手を触れるぐらいで反応するあたり、面倒そうだなとノナは思った。何も起こらないといいのにと考えるが、不安で仕方がない。


「ところで、さっきから聞こえてくる音ってなに……?」


 なぜ不安なのかといえば、先ほどからかすかに悲鳴や爆発音のようなものが——それも複数の方向から——聞こえるからだ。

 機能面にこだわった自身の体を使っている、つまり今のノナに聞こえる音は確実に聞こえているであろうラグルスを見る。平然とした彼の顔を見て、この施設ろくなところじゃないんだろうな、と彼女は理解した。


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