035 1-4-9 彼女の決意
【生きたい】悪役魔術師ラグルスになった女のスレ 11
630:1 ID:V1lLa1n+
【ラグルス・ヴィア・ヴォロス】
撫でレベル★★★★☆
弟妹がいるからか慣れを感じる撫で。
経験によって培われたと思しき手つき・ちゃんとこちらの反応を確認しながら撫でるさまは兄ぢからを見せつける。
欲を言えばもう少し変化が欲しいところ。
632:名無しの転生者さん ID:fa1nEB/X
おかえり
633:名無しの転生者さん ID:8g5rJ5Gm
>>630
書き込みが途絶えたかと思ったら何しとるんや
635:名無しの転生者さん ID:qJfRGTx3
>>630
急に撫でソムリエ始めないで
ちゃんと疑問点とか全部聞き出して
637:名無しの転生者さん ID:ga+SlRKR0
話の続き はよ
641:名無しの転生者さん ID:4SYXSMAq
続きマダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
636:名無しの転生者さん ID:hEr0iNE/
>>633
なんで撫でられとるんや?
638:名無しの転生者さん ID:GEnKa2iT
いきなり撫でられるの嫌な人も多いと思うけどスレ主はいいの?
645:1 ID:V1lLa1n+
>>636
なんか急に撫でられたけどラグルスくんの意図はわかんないです
よくわかんないけどそういう年頃なんじゃない
知らんけど
>>638
ちやほやされるのは割と好きなのでセーフ
ラグルス「あの聖剣に何度も貫かれたことが、おそらく俺の魂が弱っている原因だろうな。あれは魂まで砕くほどの兵器だ」
私「聖剣こわ」
ラグルス「一度きりならあまり影響はないとは思うが、貴様も何か異常を感じた時はすぐに言え」
私「聖剣こわ」
聖剣こわ
この前の聖剣ズブブの時、魂まで傷つけられてる感じがしたの気のせいじゃなかったみたい
648:名無しの転生者さん ID:k/ngWZ8e
聖剣ってすごいねぇ
649:名無しの転生者さん ID:9C5y+U4x
聖剣激ヤバ伝説が増えてくな
652:名無しの転生者さん ID:5PZyVgBL
・世界を、特に勇者を“導いて”特定の結末に誘導する
・なおその結末の決定方法はガバガバ
・現在ラグルス絶対殺させるマンと化している
・目的が達成できそうにないと世界をループさせる
・魂を砕く ←New!
655:名無しの転生者さん ID:hEr0iNE/
ワイちゃん転生先で聖女ヒロイン()やってて周りに聖剣持ちおるんやが……
怖くて夜しか眠れんわ
656:名無しの転生者さん ID:8g5rJ5Gm
>魂を砕く
ラグルスくん大丈夫なんか?
662:名無しの転生者さん ID:wCqsy9zr
>>656
大丈夫じゃないから弱ったうえになんか変な奴が入って来ちゃったのでは
658:1 ID:V1lLa1n+
えーと、次はなんでラグルスくんが今までこんなことを黙ってたか、だよね
ちゃんと理由を聞いてきたんだけど……
*****
「貴様に話すことなど何もない。去れ」
俺がそう言葉をぶつけると、目の前の者——勇者の仲間の1人、独特な訛りのある風変わりな装束の男は去っていった。
いったい何回繰り返したかわからないある回でのこと、俺が何かを隠していると感づいたそいつはしつこく問いただしてくる。
男は去り際に気が変われば言ってほしいと残していったが、俺は他人に頼る気など全く無かったのだ。
*
「また貴様か。何度来ようと答えは変わらない」
「……ハァ。貴様、よほど暇なのか? ……何度も言わせるな、貴様に話すことなどないんだ」
「……貴様もよく飽きないな。仲間に邪推される可能性を考えないのか?」
しかしその後も、男が諦めることはなかった。
何度も何度も、ここまで俺につきまとえば男が仲間たちに何か勘ぐられるのではないかと思うほどの勢い。
それに根負けしたのは俺が殺されるはずの時期よりひと月ほど前のことだ。
今までの繰り返しでは起きなかった出来事に、俺は無意識に期待していたのかもしれない。
この男が何か、変化をもたらしてくれるのではないかと。
俺は男に聖剣のことを話した。
その途端。
「っぁ——」
ばしゃり、と生ぬるい何かがかかった。
目の前を見れば男の体が縦に裂けて裏返っている。
そうしてできた塊は、この状態になってなおもぴくぴくと動きながら何か声を上げていた。
*
「結局その男が死に絶えるまで、なぜか俺は全く身動きができなかった。治療を試みることも、その場を立ち去ることも、目を背けることもできずただそれを見ていたんだ」
ラグルスが疲れたようにひとつ息を吐きだす。
「動けないだけじゃない、あの時おそらく俺は精神汚染も受けていた。直接魂に何か、恐れのようなものをたたき込まれるような……そのような感覚だった」
「ラグルスくん、大丈夫?」
「いや、……ああ、すまない……」
ラグルスが目をふせる。
彼女はといえば彼の話した内容に言葉を失っていたものの、そのあまりの顔色とふらついた体に慌てて声をかけ体を支えた。
そしてラグルスは続きを話す。
「男の命が尽きたかと思えば、すぐに世界が巻き戻った。殺されることなく戻ったのはその1回きりだ」
「じゃあ、その人は次から何か言うことがなくなったってこと?」
「……そもそも、いなかった」
「え?」
彼が目を伏せ語る。
「次のループから、その男の存在が確認できなくなったんだ。……世界のどこにも、存在した痕跡さえ見当たらなかった」
*****
【生きたい】悪役魔術師ラグルスになった女のスレ 11
694:1 ID:V1lLa1n+
それ以来ループのことは誰にも打ち明けなかったそうです
695:名無しの転生者さん ID:RCUT9dEx
>>694
こえーよ!
なんだよ縦に裂けるって!?
697:名無しの転生者さん ID:uqKO/6oH
人体が縦に裂けて裏返し
なんかのホラーにありそうな現象
699:名無しの転生者さん ID:a7d8VEnt
>>694
なんでそいつ消えたの?
いらんこと知ったから聖剣くんが処理しちゃった??
700:名無しの転生者さん ID:qJfRGTx3
>>694
グロい話するならちゃんと※グロ注意って書いて
701:1 ID:V1lLa1n+
※グロ注意
705:名無しの転生者さん ID:qJfRGTx3
>>701
今じゃなく話する前に先に書いて!
702:名無しの転生者さん ID:wCqsy9zr
>>699
> いらんこと知ったから聖剣くんが処理しちゃった??
でもいらんことはもうとっくにラグルスくんが知ってるじゃん
708:名無しの転生者さん ID:9C5y+U4x
>>702
ラグルスくんは悪役として必要だったから説
709:名無しの転生者さん ID:8g5rJ5Gm
いままでのループと違う!って希望持ったとたんにこの仕打ち
聖剣くん曇らせ好きだったりする?
気が合うやん
711:名無しの転生者さん ID:wCqsy9zr
>>709
聖剣くん曇らせ性癖説は草
715:名無しの転生者さん ID:ga+SlRKR0
聖剣持ちワイ、あまりの風評被害にむせび泣く
716:名無しの転生者さん ID:5PZyVgBL
聖剣くんの性癖は置いておいて1的にはこれからどうするとかあるのか?
718:名無しの転生者さん ID:RCUT9dEx
>>716
・聖剣くんをなんとか止める
・殺されないうちに自分の体をゲットして問題からオサラバ
イッチの選択肢ってこの2つぐらいしかなくね?
722:名無しの転生者さん ID:ZaYM4VEH
>>716
自分の体を入手しても根本的に聖剣くんをどうにかできないとラグルスくんがループさせちゃうのでは
724:1 ID:V1lLa1n+
>>708
ラグルスくんもそれ推察してた>悪役として必要
>>716
姉の私としてもララちゃんリオちゃんが悲しい結末迎えるとか許せんのであの聖剣クソ野郎はなんとかしたいところ
727:名無しの転生者さん ID:9C5y+U4x
>>724
お前まだ姉のつもりになったままなのか?
730:名無しの転生者さん ID:hEr0iNE/
>>724
1クン、君は知らんかもしれんけど1クンは姉ちゃうねん
赤の他人やねん
*****
——そもそも私から2人に会いに行こうって言ったんだし、ラグナスくんの策略ではありえないだろうけど。
ラグルスを眺めながら、彼女は考える。
——2人へのあの感情を知ってしまった私が、あの2人に家族の情を持ってしまった私が、あんな……あんなにひどい結末を見過ごすなんてできない……!
ラグルスの弟妹への感情を直に味わってしまった彼女が、決意した。必ずやかの聖剣を、その装置の定めた運命を打ち壊してみせると。
「結局あのクソガバをなんとか止めるしかない……聖剣をどうにかできれば私の体用素材も手に入るし一石二鳥!」
ぐっ、と拳を握り彼女は意気込んだ。
そこへラグルスが問いかける。
「先ほどから何か言っているが……策でもあるのか?」
その目にはわずかに期待が見て取れた。彼からすれば、彼女は今までのループに変化をもたらしている曙光である。
本人は後に絶望することになる不安を考え期待すまいとしていたが、それでも彼女という存在に何かを見出そうとしてしまう。
「ふっふっふ……この私には策がある!」
「なんだと!? いったいどういうものだ!?」
かなりの勢いで食いついたラグルスに、胸を張って彼女が答えた。
「まずは……自撮りする!」
「…………は?」




