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011 1-2-7 巫女をエスコート

【生きたい】悪役魔術師ラグルスになった女のスレ 3


697:1 ID:V1lLa1n+

 はい、原作サブヒロイン(?)の狐耳のじゃ巫女♂♀です

 性別を変えられるとかいう一族のなんか偉い巫女だっていうヒト

 ただしありがとうの一言も言えない

 [画像ファイル]


699:名無しの転生者さん ID:5PZyVgBL

 相変わらずありがとうとごめんなさいに厳しいな


700:名無しの転生者さん ID:ga+SlRKR0

 男への所業に玉ヒュンしたんですけど


701:名無しの転生者さん ID:wCqsy9zr

 性別が可変ってそれヒロインなのか?


707:名無しの転生者さん ID:fa1nEB/X

 >>701

 ヒロインに入れるかどうかはファンの間でもたまに議論になってます

 大体はヒロイン派、非ヒロイン派、むしろそこがいい派にわかれてる


705:1 ID:V1lLa1n+

 のじゃ「わらわはこのような森で終わる人物ではないのじゃ!わらわを連れて行くのじゃ!!」

 私「貴様を?なぜ俺が?」

 めんどくさい


708:名無しの転生者さん ID:uqKO/6oH

 そもそも事情もよく知らんしな


710:名無しの転生者さん ID:NOyRit2T

 2次元ならいいけどこういうキャラって現実だと相手するの大変そう


714:名無しの転生者さん ID:8g5rJ5Gm

 ワイはきゃわいい女の子ならアリやで


715:名無しの転生者さん ID:4SYXSMAq

 僕はかわいい男の子ならアリ


713:1 ID:V1lLa1n+

 のじゃ「わらわは結婚なんてしないのじゃ!わらわほどの人物が他人に決められた相手と婚姻なぞ、世界の損失じゃぞ!」

 なんか一族の結婚圧がイヤで家出してるっぽい……知らんがな……男たちにちょっと悪い事しちゃったかな?

 いや巫女の方も気の毒とは思うけど……


716:名無しの転生者さん ID:qJfRGTx3

 今までで一番やる気なくしてて草


717:名無しの転生者さん ID:RCUT9dEx

 かつてないほど面倒になってるじゃん

 そんな相性悪いの?


719:名無しの転生者さん ID:4SYXSMAq

 交換条件に一族の里の場所教えてもらったら?


720:名無しの転生者さん ID:wCqsy9zr

 連れてくのをエサに情報をねだれ


722:1 ID:V1lLa1n+

 >>717

 嫌がる猫ちゃんを無理くり撫でまわしそうなタイプは苦手


 交渉したら近くの街まで護衛して連れてったら場所教えてくれるってさ

 面倒だけど明日頑張ってエスコートするわ

 面倒だけど


724:名無しの転生者さん ID:8g5rJ5Gm

 がんば


725:名無しの転生者さん ID:5PZyVgBL

 >嫌がる猫ちゃんを無理くり撫でまわしそうなタイプ

 わかるようなわからないような例え


728:名無しの転生者さん ID:RCUT9dEx

 押しが強いってこと?



*****



 翌日、日が昇りすぐに彼女と巫女は街へと向けて出発した。

 さすがに木の上で寝る、とはいかなかったため昨晩は渋々野営セットを使う羽目になった。


「ふむ、お主はかなり強いのう? わらわの一族にもこれほどの拳士はおらぬよ」


 大型の魔物を簡単に殴り飛ばした彼女を見て、巫女が感心したように言う。……魔術師だと思われていないようだ。


「俺は魔術師だ。……おしゃべりよりも、周囲に気を配れ」


 言いながら巫女に迫る魔物を岩の杭で貫いた。魔術師アピールだ。

 巫女は魔術を見てとてもキラキラした目をしている。

 いわく、一族は魔術をあまり好まないそうだ。身体強化は戦士なら使うし、対策のため学びはするらしいが。

 魔物の死骸に刺さったままの岩をつつきながら巫女は口を開く。


「属性魔術とは実に面白いのう。もっと見せてくれんかの」

「わざわざここで見せずとも、街につけば魔術師などいくらでもいるぞ。もちろん俺には劣るが」

「まあそう言うでない。減るものでもなし、ちょちょいっと見せてくれてもいいであろう?」


 巫女がまとわりついてくる。その度にふさふさの尻尾が揺れた。

 

 ——これが猫ちゃんならよかったのに。もちろん猫耳獣人とかじゃなくて本物の。

 

 彼女はそう考えながらも適当に魔術を使ってやる。魔術に憧れる気持ちはわからないでもないし、拗ねられても面倒だ。

 巫女に半ば抱きつかれたり命令されるのをいなしたりしつつ、これも情報のためだと諦め護衛を続けた。



*****



【生きたい】悪役魔術師ラグルスになった女のスレ 3


789:1 ID:V1lLa1n+

 猫ちゃん撫でたい……人型じゃなくてガチの猫ちゃん……

 私の人生には猫ちゃんが足りない……ああ猫ちゃん…………


791:名無しの転生者さん ID:qJfRGTx3

 そんなに苦手なの巫女のことw


796:名無しの転生者さん ID:ga+SlRKR0

 イッチ猫派?

 気が合うやん


794:名無しの転生者さん ID:uqKO/6oH

 ネコちゃんいないからミコちゃんの狐尻尾をもふらせてもらっとけ


798:名無しの転生者さん ID:5PZyVgBL

 >>794

 猫と狐は違うだろ


799:名無しの転生者さん ID:k/ngWZ8e

 >>794

 狐しっぽもあれはあれでいいよねぇ

 でも猫とは違う

 断じて違う


803:名無しの転生者さん ID:qJfRGTx3

 ネットって猫過激派みたいな人多いよね


800:1 ID:V1lLa1n+

 魔術に目をキラキラさせてるのとか、かわいいとは思うんだけども

 なんか蝶よ花よと育てられた結果自分の意志が拒絶されることをあんまり想像してなさそうな気がする

 命令する立場で生きてきたんだなあ、みたいな感じ?

 悪い子ではないと思うけど


802:名無しの転生者さん ID:5PZyVgBL

 >>800

 まあまだ子供だし大目に見てやれよ


805:名無しの転生者さん ID:uqKO/6oH

 >>800

 実際一族では命令する立場なんだろ


806:名無しの転生者さん ID:4SYXSMAq

 スレ主は人になんか強制されるの嫌いそう

 もちろん大体の人は嫌いだろうけども


809:1 ID:V1lLa1n+

 巫女に苦手意識抱いてたらなんか追っ手のみなさんご登場

 これは一族の戦士かな?みんな動物の耳ついてる

 ケモミミフェスティバル

 [画像ファイル]


813:名無しの転生者さん ID:uqKO/6oH

 >>809

 ケモミミと聞いて喜び勇んで画像開いたらムキムキフェスが開催されてたんだが?


815:名無しの転生者さん ID:wCqsy9zr

 ケモミミフェスティバル(嘘は言ってない)


812:名無しの転生者さん ID:ga+SlRKR0

 >>809

 ムッキムキな筋肉にファンシーな耳としっぽついてて草生える


816:名無しの転生者さん ID:4SYXSMAq

 まあ性別変えられるなら戦闘するかもしれない時は男になるよねっていう

 しかも戦士なら鍛えてるだろうからムキムキフェスは当然の帰結


818:名無しの転生者さん ID:cK+znvSk

 >>809

 なんか露出多くないですか^^;

 需要ないですよ^^;


821:名無しの転生者さん ID:KeCy8LvA

 >>818

 俺にはあるが?


822:名無しの転生者さん ID:265chUaK

 >>818

 むくつけき益荒男とフワモフみみ……むしろ最高ッ!!


826:1 ID:V1lLa1n+

 スレ民の趣味はともかく、追っ手のみなさんにはサクッと床ペロしてもらいます

 今回は私の気分により氷の魔術

 魔術の宝石箱や~

 [動画ファイル]


828:名無しの転生者さん ID:uqKO/6oH

 >>826

 氷がキラキラしてて綺麗だけどお前の比喩表現は下手


833:名無しの転生者さん ID:ZaYM4VEH

 イッチが食レポしたら全ての料理が宝石箱になりそう


836:名無しの転生者さん ID:5PZyVgBL

 倒さずとも追っ手に巫女を渡して里に案内してもらえれば……

 と思ったけど誘拐犯あつかいされそうだし厳しいか



*****



 巫女はその時、世界で二番目に美しいものを見たと思った。一番は巫女自身である。

 彼女の放った氷の魔術に大森林に降り注ぐ太陽の光が反射し、キラキラと輝いていた。

 その輝きの中心には冴え冴えとした瞳の彼女がいる。

 大森林は寒暖差がほとんどなく冬のようなものはほとんどない。しかしこの時だけはまるで彼女とその周辺だけに、巫女が書物でしか見たことのない冬が訪れたようであった。


「さて、特に怪我は無いな?」

「…………」

「……どうした?」

「なんでも、ないのじゃ……」

「……ならいいが。先を進むぞ」


 反応をいぶかしみながらも引き続き街を目指し、彼女が先導する。

 巫女は後についていきながら、彼女の背中を眺めた。


 初めての魔術、初めてまともに接する外の人間。

 彼女は自動補正によって口調などはそっけないものの、取引のこともあり巫女に対して気を遣いながら接していた。

 そんな彼女の態度と、初めての経験と、巫女の年頃と。

 いずれか、あるいは全てが原因か、巫女は彼女に特別な感情を抱きつつあった。


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