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はじめての石垣島
そこは風が吹く島だった。
空港を出ると椰子の木が揺れている。
青い空が私を迎えてくれているようなそんな雰囲気を感じた。
「綺麗な海」
迎えのバスが来た。私たちは大きなボードを抱えてバス停に向かった。
バスに乗り込むと外から大きな声がした。
私が声の方に顔を向けるとそこには髪の長い日に焼けた男の人が立っていた。
「石垣にようこそ!!」
彼はそう言いながら私のウィンドサーフィンの道具を車に積み込んでいた。
「え、誰?」
私はそう思いながらも、彼の勢いに圧倒され、言われるがままバスの席につき、ホテルへと向かった。