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最終章 『春のマリア』  作者: 松島 雄二郎
騎士学一学期 短話編
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お正月の暇つぶし 種族評価-人界編

トールマン

 身体能力E 魔法能力D 知能D 寿命C 繁殖力D

 種族特性は投擲。

 総合評価D+


 欲深く狡猾で繁殖に貪欲で好戦的。魔の種族からすればゴキブリのごとくしぶとい恐ろしい生き物だと思われている。基本的に弱い生き物だと認識されているが偶に強いのがいるので警戒されている。



エルフ

 身体能力D- 魔法能力C 知能C 寿命A 繁殖力G-

 種族特性は拡張五感。

 総合評価C


 森から出ない森の王者。エルフの住む森にはゴブリンやオークはとにかく近寄らない。しかし偶に勢力を拡大したオーク氏族がエルフから森を奪う事例もある。両者は不倶戴天の敵同士であるのだ。



ドワーフ

 身体能力D+ 魔法能力G 知能E 寿命D 繁殖力D

 種族特性は成長加速。多耐性。

 総合評価D


 物作りの好きな種族だと思われているが背高人の繁栄におんぶに抱っこで乗っかった経緯のせいでそう誤認されているだけだ。生存競争の過程で鍛冶や建築に特化せざるを得なかったという考え方もある。世のトールマンの多くはドワーフの遺伝子を持っていることから長く親密な関係であったというのが学会の認識。……物作り奴隷の歴史だ。



ノーム(ハーフフット)

 身体能力E 魔法能力C 知能B 寿命D 繁殖力E

 種族特性は固有呪術。

 総合評価C-


 地下で暮らす小人の種族ノームの源流は先史文明を築いたハーフフットであるのだが世間はそれを知らない。そんな彼らはドワーフと共に暮らし、彼らと共に生きてきた。たまに髭の薄いドワーフを見かけたらそいつがノームなのだ。ドワーフの直系王族とかいう純粋ノームをよく見てみると付け髭であることがわかる。

 高い知能を持ち手先が器用。過去に一つの星で覇を唱えただけはある強みを持った種族だが現代ではひっそり暮らしている。数が少ないせいだ。



リザードマン

 身体能力C- 魔法能力D 知能E 寿命D 繁殖力C

 種族特性は竜身。

 総合評価C


 性能的にはハイスペックなのに人界の片隅でひっそり生きている、覇権とは無縁の弱小種族。彼らには欲望が足りないようだ。

 大いなる竜を崇め自らを竜の末裔と信じるトカゲの近親種。せっせと貢物を持ってくるので竜もわりと心を許して共生している例をよく見る。血縁よりも心が大事なのだと思い出させてくれる闘争の箱庭における素晴らしい例外である。

 基本的に生まれ育った里から出てこないけどエルフ等と同じくはみ出し者が冒険者をやってる場合もある。リザードマンが強いという認識はここから来ていると思われる。



ドリアード

 身体能力E 魔法能力D 知能D 寿命A 繁殖力G-

 種族特性は精霊対話。

 総合評価B+


 ここで紹介するのは精霊種としての特性を失ったドリアードになる。意思なき精霊の身から意思を持つヒトの身に落ちた人種としてのドリアードだ。

 ドリアードは本来木々の精霊であり長らくエルフの良き友であった。あったがゆえにくっついちまったのである。だがエルフの亜人種であると類別することは不可能な隔たりがあるためアシェラ神殿から独立したレッサー・ドリアードとして認識されている。

 最大の隔たり其の一、森から出ると急速に衰弱する。三日も離れると発狂する。これが魔導災害となる。

 森に侵略されて滅びた街を見かけたら「あぁドリアードをさらって飼い始めた馬鹿がいたんだな」と納得していいくらい危険な種族だ。じつは本作に登場するラトファやクルーゼにもドリアードの血が流れている。というかエルフのドルイド能力の大本だ。



アトラクタ・エレメント

 身体能力 魔法能力A 知能D 寿命A 繁殖力G-

 種族特性は魂喰らい。

 総合評価A


 アース神族の成れの果て。落ちぶれた神の末裔。どうしようもないほど他種族との共存に向いていない魔神の系譜だが近年では人界種族に仲間入りしている。裏でアルテナ神殿が相当に頑張ったらしい。

 かつては第六魔王レーベ・シインに率いられて西方五大国と戦い、バルバネスさんに倒されるまで暴れ続けたというクソやべー過去を持つ。……調子こいて竜の谷に攻め込んだせいだ。



フェザーテイル

 身体能力C 魔法能力B 知能B 寿命B 繁殖力D

 種族特性はトロン親和性。

 総合評価B


 美しい白き二枚翼を天使の種族。主に愛玩用奴隷としての価値が高くて世界中の富豪がこぞって求めているようだ。これだからトールマンってやつは……

 種族性能は凄まじいの一言だが能力を封じ込めるマニュアルが作られてるせいでけっこうあっさり捕まっているシーンを見かける。けっこうな強種族なのにトールマンに追われ続けて獣の聖域でオデ=トゥーラに保護されるまで流浪の民族やってた可哀想な連中。



余談

 じつはケットシーなどの亜人種は正確な意味において単一の種族ではなく、背高人の亜種である。これは鑑定を生業とするアシェラ神殿が種族紋章の波長で判断するためだ。

 もちろん基になった種族の特性が強く出ている個体も存在しその例においては各能力評価も多少ながら異なる。

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[気になる点] トルーマンって繁殖aだと思ってた 繁殖力の最も高い種族が気になります
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