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最終章 『春のマリア』  作者: 松島 雄二郎
騎士学一学期 短話編
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お正月の暇つぶし 最強種編

天狼

 原生種。いわゆる三大最強種の一角。毛色はまちまちだが白が多い。成体になると尻尾の先までの差し渡し25メートル程度の大きさになる。空毛足と呼ばれる長い毛に覆われた足は空を踏み、天狼諸島を自由に飛び回っている。

 知能は低め。好奇心旺盛な生き物なので船を見るとじゃれついてくるので非常に危険。

 悪気のないでかい生き物が一番怖いという好例。



竜種

 原生種。真竜や戦闘竜の原型となった三大最強種の一角にして頂点。基本的に群れない。単性生殖可能。交尾は雌を力尽くで屈服させて行い満足したら雄が飛び去るという非情ぶり。

 知能は非常に高く、思念を用いての対話が可能な場合も多い。対話には最低でも魔法抵抗力2000~8000は必要。思念波がショックウェーブになっているので常人だと脳が破壊される可能性大。

 基本的には温厚な生き物というモンスターマニュアルの記述が勘違いの基となっていて、正しく付け加えると近づきさえしなければ温厚となる。積極的に人里を焼いたりはしないが広場に竜の頭蓋骨を飾っているのを見つけたら本気で滅ぼしに来る。この事例がじつはけっこうあったりする。なぜ人は学習しないのか……



魔水晶

 外来種。そのルーツはオーディンやティト神などの古き神々の子孫。いわゆる三大最強種の一角。他の生物の魂を食べて成長する危険生物。自らの核となる魔水晶を大きく育てることを喜びとする生き物で、その手法が問題とされ長らく人界と争ってきた魔王の系譜。

 過去魔王を名乗った種族リスト最上位がこいつら。



選外のハイエルフ

 外来種。選外の理由は神話にしか出てこないので、実在しないと長らく思われていたがウルド様の登場がそんな学者どもの通説を吹き飛ばした。

「ベルサークが本当にあるかじゃと? なければワシはどこから来たんじゃ……」

「王は本当におわすのかと? おるに決まっておろうが」

「はぁ? ハイエルフが何人おるかじゃと? 500かそこいらはおるじゃろうよ」

 学会が震撼したのは言うまでもないだろう。

 世の中にはまだまだ未知が残されていると証明したハイエルフが日中そこいらの森林公園でゴロゴロしてるらしい。まさに生きる神話。あ、餌をあげるのはやめてください!



選外の悪魔さん

 悪魔とは何なのだろう? そもそも彼らは決まった単一の種族なのだろうか?

 この疑問を解消するべく我らはジャングルの奥地に向かった。

「余の種族だと? 栄えあるティト=プロメテアが末裔である」

「種族という話ならヴァンパイアロードであるし悪魔など名乗ったこともない。魔王など言いがかりだ。私はこれでも元は太陽の王家だぞ」

「不敬な、ワシは一応交易神であるぞ」

「あのぅ、ボク一応神様なんですけど……」

 調査の結果悪魔というのは蔑称でしかなく、種族名ではないようだ。

 ほらよく悪口になるじゃん。鬼とか悪魔とか、あれなんだよね。

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