表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最終章 『春のマリア』  作者: 松島 雄二郎
いかさまカジノ激闘編
56/362

閉じた時の円環の中で① 俺は救われたかった

 微かに覚えているのは父の怒声と母の泣く声だけ。


 父は酒癖の悪いクズだった。昔は腕のいい冒険者だったと手柄話をしている時だけは上機嫌で、他は大抵が酒を煽っていた。


 引退の理由? 笑わせることに利き腕と片足を魔獣に食われたんだそうだ。これさえなければ今頃A級に上がっていたんだって過去の栄光をひけらかすしか能のないクズだった。


 笑わせるなよクズ。そんな実力がある冒険者なら特級ポーションを買う金くらいあったはずだ。

 違ったんだろ。お前がそんな大層な男であったはずがない。口だけのクズだから欠損を回復させる魔法薬を買う金がなかった。お前にそんな価値はなかったから誰も金を貸してくれなかった。


 俺が覚えている父の姿は強かに酔い母に打擲する哀れで理解し難いクズな姿だけだ。……だがそんな男であっても幼い俺と母にとっては恐ろしい存在だったのだ。


 母は強くて弱い人だった。クズの暴力から幼い俺を守るために抱きしめて庇ってくれる強さを持ちながら、どうしてかクズを見捨てようともしなかった弱い人だった。


 母は美しい人だった。幼心にそう感じていたのだけは覚えている。……今はもう顔さえも思い出せない。


 ちからに目覚めた夜に母は死んだ。

 いつもの何度も何百度も繰り返されてきたクズの暴力が度を越した夜に俺はちからに目覚めた。


 クズが鉄のこんぼうを振り下ろして母の頭部を破壊した瞬間に目覚めた。


 視界を染める美しい鮮血の輝きと首をなくした母の死体。初めて狼狽する姿を見せたクズの間抜け面。それが俺の鮮明に思い出せる最も古い記憶だ。


 ちからに目覚めた俺は絶叫と共に魔法力を解き放ちクズを始末した。

 クズにしては上等な最後だと今でも考えている。……まさか繰り返しちからに目覚める度に最初にやることがクズの始末だなんて、この時は考えもしなかったがな。



◇◇◇◇◇◇



 帝都の朝市には鑑定師が店を出しているとクズから聞いたことがある。

 俺は帝都で他の誰も持っていない素晴らしい才能を持っているんだとか笑える手柄話を繰り返し聞かされていたから覚えていた。


 ちからに目覚めた時から眼に映る不可思議な光景の意味を知るために、俺は鑑定師の下をおとなった。……助けて欲しかったんだ。


 鑑定師はしわくちゃの老婆で、最初は恐ろしい魔女に見えた。だが眼に宿る光を母のものに似ているとも思った。思えば慈愛の光だったのかもしれないしそうではなかったのかもしれない。


 鑑定師の老婆に助けを求め、あらん限りの説明をした。


「変なものばかりが見えるんだ。見たこともない男が見た事もない場所に行くところ。滝があって水を潜ると洞窟があって。そいつは死ぬんだ。大きな蛇に丸呑みにされて。他にも見えるんだ! 誰かを見ていると右目が熱くなって夢みたいな変なのが見えるんだ!」


 洞窟で死ぬ男を見た。ただ温かい家に帰るだけの男を見た。客に殴り殺される売女を見た。売女を殺した男が逃げ出した夜の森で怪物に襲われるのも見えた。怪物がその男を食べている姿も見えた。……気持ち悪くて仕方なかった。


 鑑定師の老婆は煙管を吹かしながら俺の話をよく聞いてくれた。


 当時はガキのわけのわからない話をきちんと聞いてくれるものだと不思議に思ったが……

 別に何の不思議もない。老婆にはすでに視えていただけだ。


「面白い運命を持っている子だね。あんたの右目は未来スクルドを視ているのさ」


「スクルド……?」

「あたしみたいなババアには荷が重いねえ。おぞましい未来が待っているかもしれない、栄達の未来が掴めるのかもしれない、あたしはあんたほど良い目を持っちゃいないからわからないけどね。来るかい?」


「たっ助けてくれるの!?」

「どうなんだろうねえ。アシェラ様のお考えはあたしなんかにゃ分かりっこないよ。視てみなよ、あたしについていくと念じるんだ。視えるかい? 何が視えたね?」

「視えないよ。ものすごく大きな光しか視えないんだ」

「それは視えたんだよ。そうかい、あんたは未来を選ぶんだね……」


 鑑定師の老婆に名を教えてもらった。エドキア、遠い地では五人目の娘という意味だそうだ。

 俺も名を伝えた。俺の名だと? さて何だっただろうな。もう随分と昔の出来事だ。思い出せやしないよ。


 俺は彼女に手を引かれて帝都を出て、初めて外の世界というものを知った。

 長い旅が始まったのだ。


 鑑定師の旅は町から町へと渡る旅。ほとんどが歩き詰めだが時折商人の馬車に乗せてもらうこともあった。何でもアシェラの巡礼信徒に親切にすると幸運が舞い込んでくるのだそうな。これを教えてくれた商人はどんなだったか。思い出せないな。


 新しい町に着いたら旅費を稼ぐために市場に絨毯を敷いて客を待つ。数枚の銅貨をにぎりしめてやってくる期待を眼に宿す少年。景気よく金を置いていく冒険者。どういう事情か立派なお仕着せの女中。

 様々な人が鑑定師の下を訪れ、悲喜こもごもに去っていく。


 時には激高して鑑定師に暴力を振るおうとする客もいたが鑑定師がタクトを振るとそいつは酔いつぶれたみたいに寝てしまった。

 鑑定師はそういう時は決まって笑みを深くして笑っていたな。


「なにが楽しいの?」

「さあて何だろうね。何もかもダーナの悪戯なのさ」


 時には鑑定師を求める貴族の屋敷にあがりこみ数日の歓待を受けることもあった。逆に怒鳴り散らされて屋敷から追い出されることもあった。


 鑑定師はいつだって笑っていた。


「こんなのひどいや。なんで笑えるんだよ……」

「坊やも大人になればわかるさ。怒りも喜びも切なさだって世のおかしみなのさ」


 さて今の俺がこのような境地に到れただろうか、それはわからないな。


 町から町へ。街道を歩いてひたすら歩き、初めて見た海に驚き興奮が冷める暇もないうちに船に乗って次の町へ。

 長い旅だった。時には弱音を吐いてしゃがみ込むこともあったが旅は続いていく。


 二年だろうか。三年かもしれない。間違っても一年なんてことはないだろう。長い旅の果てに降り立った荒涼たる砂の大地で俺は初めて女神と邂逅した。……世にこんなに美しいモノがいるのだと初めて知った。


「へえ、これは面白いのを連れてきたね。種族王をこの目で直接視るのは本当に久しぶりだ」


 黄金の光に纏う気だるげな女神は地底の湖から裸体をさらしながら悪魔のように嗤っていた。

 当時の俺は何もわからんただのクソガキで、まあクソガキに相応しい動物的な恋情を抱いていたよ。


「お前を救ってやるよ。お前の望みを叶えてやろう」


「俺の望みがわかるんですか……?」

「わかるさ。お前はボクの物になりたいんだろう?」


 救われたいと願ってきた。この眼に映る気持ちの悪い未来から解放されたいと願い続けてきた。

 だが女神を一目見た瞬間に願いが捻じ曲がったのだ。


「あなたの物になりたい。俺をあなたの物にしてください」


 これが俺の一度目の記憶ループ

 悪徳信徒ガイゼリックの始まりの記憶だ。



◇◇◇◇◇◇



 ザナルガンドなんて相手にしてられるか。召喚獣の相手なんて馬鹿のやることだ、召喚獣なんて無視して召喚者を殺ればいいんだよ!の精神でガイゼリックとの距離を詰める。


 嵐の空を浮遊する奴まで最後の一歩というところで空を踏む足が空を踏みぬいた。……空を踏む感覚がなく落下してしまう。


 落ちていく。完全に態勢を崩して嵐の空を落ちていく。

 ガイゼリックを見上げると冷たい眼で嗤ってやがる。


「――――!」


 声が出ない。この辺りの空気を抜きやがったな!

 背中に軽い衝撃。魔法的に形成された真空のゾーンを突破したか。だがこの落下速度では……


「卑怯だぞ、ガイゼリィーック!」

『餌だザナルガンド、喰い殺せ』


 三頭のザナルガンドが急降下してくる。


 速いには速いが対応できないってほどじゃねえ。真っ先に迫ってきたザナルガンドの鋭角な横っ面に殺害の王の腕を叩きつける。顔面がひしゃげて角は折れちぎれた。……通じるのか?


 空を蹴って疾走してくる二頭目も王の腕で殴り飛ばす。はん、噂ほどじゃねえなザナルガンド。これなら戦いになるか?


 三頭目、こいつを乗り物にしてやる!

 帯電する角を突き刺しにきた三頭目のザナルガンドの角を蹴飛ばして落下方向を変更する。そのまま跳び箱の要領でザナルガンドの頭で片手前転……


「うぎぃッ!」


 刹那手に走った痛みにアクロバティックな跳び箱技は中断。ガブリつきにきた三頭目を王の腕で殴り払う。


 頭の奥がジンジンと激痛を叫んでいる。俺の右腕が半分ミイラ化している。手のひらなんてカサカサだ。あの一瞬だ。あの一瞬頭部に触れただけで水分と魔法力をごっそり吸い取られた。

 触れたら死ぬってか。最強の魔法生命体らしい厭らしい能力だぜ。


 空を踏んで走るザナルガンドどもが落下する俺と並走している。三頭とも無傷だ。折った角さえ元通りに戻ってやがる。

 チームワークで狩猟する肉食獣のように俺の様子を窺ってやがる。おつむは動物並みか?


 飛翔魔法の応用で下方に空気を固めたフィールドを形成する。重力加速度を纏う俺がこいつをぶち破る度に減速が入る。……減速にもピタリと合わせてくるか。戦闘センスは高めに見積もっていいな。


 いい情報一個確保。かなりの負荷はあるが魔法が使える。魔法力によって形成された固有世界内でクランの歌姫の能力を使うわけがねえよな。干渉波もそこまで高くない。これが良い情報。他は最低だ。


 地表に落下する寸前に三頭のザナルガンドが一斉に食らいつきにきた―――んで超電磁加速で垂直上昇してよける。

 魔王術セット。リリースカウント・ゼロ。


「魔法力を消し去る術だ、効くなら大人しく死んでくれよ。トータルエクリプス!」


 三頭のザナルガンドが幻みたいに砂になって消え去る。

 だが瞬時にそこいらの地表から新しい体を作って襲いかかってきやがったの王の腕で叩き伏せる。……ダメージを与えられているのか?


 わからない。手応えはあるし怯みもするのに襲いかかってくる勢いは衰えやしない。


 俺は砂漠を一直線に走り抜ける。並走しつつ様子を見、機を選んで襲いかかってくる三頭のザナルガンドを迎撃し続ける。


「あの野郎一向に降りてこねえ、ビビリやがって!」


 ちょっぴり期待を込めて挑発してみたが聞こえてるんだか聞こえていないんだか。

 猟犬だけ放って高みの見物とか性格が悪すぎるぞ。


 ザナルガンドが襲いかかってくる。迎撃のために王の腕を振るった瞬間、王の腕がスパッと斬られた。


「リクエストに応じて降りてきてやったぞ」

「ありがてえな!」


 急停止し、俺の背後に現れたガイゼリックへと最速で迫る。

 斬られた瞬間には再生を始めた王の腕はやや出力を落としているが問題なく殺せる威力だ。


「獲ったぁああ!」

「オーヴァドライブ」


 また斬られた!

 ガイゼリックへと強襲を仕掛けた態勢のまま王の左腕だけが七つに切り裂かれている。手品の種が読めない。どうやって俺の強化知覚を凌駕している? 単純な超加速による攻撃か?


 だが好機だ。この距離にいるうちに仕留める。


「オーヴァドライブ」


 また王の腕を切り刻まれている。

 どうして? どうして王の腕を執拗に狙う。反応できていない俺の首をどうして獲らない……?


 圧倒しているはずなのにガイゼリックの表情は焦燥感に満ちている。なぜだ?


 ガイゼリックが舌打ち。


「ちぃ、硬いにも程がある。シュテリアーゼを以てしても微々たる減少か」

「何を企んでやがる!」


 王の腕は魔法力の腕だ。形状なんて扱い易いから腕の形にしてあるだけで、やろうと思えばこういうマネもできるぞ。

 王の腕をビーム砲のように真っすぐに伸ばしてエロ賢者をつらぬ―――


「オーヴァドライブ」


 魔導防壁に命中した手応えはあった。だがまたエロ賢者の姿が視界から消え去り、王の腕を掻い潜っての斬撃を放った体勢で現れた。また七度の斬撃をくらっている。七回行動してくるボス敵かよ。いつからこの世界はターン制RPGになったんだ?


「迂闊に俺の懐に潜るとはありがたいぞこの野郎!」

「オーヴァドライブ」


 また七度斬られている。……そろそろ手品の種が割れてきたぞ。


「時間停止か!」

「見抜いたところでクズには何もできん―――オーヴァドライブ!」


 また王の腕を斬られた。


 時間停止能力はチートすぎる。強すぎて次の敵が見つからないレベルのチートで小説家も大変だ。ちょっと対策会議したいかな!


 ガイゼリックから距離を取る。空を踏んでの大跳躍だ。


「オーヴァドライブ」


 今度は二度斬られている。うん、見えてきた。停止時間に制限あり。おそらくは七度剣を振るうのが限界の短時間。

 そして俺の全速にはついてくるには停止時間を大きく使う。だから安全な空から降りてきた。なお全部希望的観測!


「喰い殺せザナルガンド!」

「距離を取られたら猟犬に追わせ対処させてる間に接近するってか。戦闘パターンが見えてきたなあ!」

「言ったはずだ、クズには何もできん!」


 包囲からの波状攻撃を仕掛けてきたザナルガンドをマタドールする。何度打ち払っても無傷で襲いかかってくる猟犬へと対処しているとまた王の腕が三度斬られる。


 荒い呼吸をするガイゼリックがまた唱える。

 オーヴァドライブ。オーヴァドライブだ。さっきからずっと省略することなく唱え続けている理由はなんだ。自らの魔法能力ではないアイテムの固有能力だからだ。だから発声し命令を必ず必要とする。


 アイテムなら話は簡単だ。壊すか奪えばいい。問題は時間を止めるチートアイテム持ちからどうやって奪うか……


「呼吸がつらそうだな。運動不足か?」

「オーヴァドライブ」


 王の腕が七度斬られている。

 なぜ執拗に殺害の王の腕ばかりを狙う。その疲労度で舐めプってことはねえだろうにどうして?


「どうして腕ばかりを狙う。一息にこの首を刎ねればいいだろうが!」

「知れたことを抜かすな、貴様の打倒には殺害の王の魔法力を限りなく削る必要があるだろうが!」


 奴がまた唱える。オーヴァドライブ。そして停止した時間の中で七度斬られて俺と世界の時がまた動き出す。……この疲労度、もしや時間停止の対価のバッドステータスか?


「どうしてそれを知っている!」

「知っているさ! 殺害の王と戦うのは一度や二度ではないのだぞ!」

「なんだと!?」


 奴がまた唱える。オーヴァドライブ。再び停止した時間の中で七度斬られて俺と世界の時がまた動き出す。……胸を搔き毟り咳き込むガイゼリックの異常を見れば馬鹿でもわかる。時間停止には対価がある。


「お前を倒した未来もあったさ。入念に準備をし罠に嵌めて殺害の王の復活を阻止した。だがいつもリセットが待っている! 滅びの予言を回避してなお待っているのは悪しき時神が行う無慈悲なリセットだったんだ!」


 奴がまた唱える。オーヴァドライブ。またまた停止した時間の中で七度斬られて俺と世界の時がまた動き出す。


「何の話をしている。未来だって!?」

「クズが知る必要はない。積み上げてきた信頼も紡いだ愛も何もかも無かったことにされて同じ時間を繰り返す俺の気持ちがクズにわかるものか!」


 奴がまた唱える。オーヴァドライブ。今度も停止した時間の中で七度斬られて俺と世界の時がまた動き出す。


「貴様にはわからない。わかるわけがない! この呪われた右目を持つ俺以外の誰にも繰り返しに気づけない。アシェラ様でさえもッ!」


 奴がまた唱える。オーヴァドライブ。やっぱり停止した時間の中で七度斬られて俺と世界の時がまた動き出す。


「アシェラだって!?」

「その名を軽々しく口にするなァ!」


 奴がまた唱える。オーヴァドライブ。しつこく停止した時間の中で七度斬られて俺と世界の時がまた動き出す。

 と思ったが今度は斬られていない。


 ガイゼリックも離れている。黒衣を風に揺らせて直上を浮遊している。顔色は土気色にまで染まり、その口からは咳が漏れ出ている。

 空渡りの届かない距離ではない。限界なら一瞬で首を刈り取ってやるところだ。


 足元に頑丈な空気の床を形成。膝を曲げて大跳躍の準備をした時だ、ガイゼリックの黄金髑髏の杖からハイエルフの死霊が現れる。くそ、嫌がらせ級に隙がねえ。


『ラクスラーヴァ、我が魔法力を貸してやる、あの者を弱らせろ』


 死霊がニィと嗤う。死霊のアストラル体に無数の亀裂が走る。その亀裂が傷口みたいに押し開く。口だ、傷口だと思ったものは無数の口であったのだ。


 無数の口が無数の異なる歌を唱え始める。……その方式の魔法詠唱はちょっと見たことないな。


 に…逃げるか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ガイゼリックってマジで今のクリストファーより強いですか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ