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最終章 『春のマリア』  作者: 松島 雄二郎
帝都決戦編 レミングの進軍
325/362

衝撃と影響③ 

 ウェンドール807年7月。ELS制裁軍敗北の報はさながら雷鳴のように速く広く大陸を駆け巡った。


 アストラ北部から中部にかけての小国家同盟ではあるものの、その盟主を聖王国アルスが任ずる巨大同盟の軍が敗れた。その意味はあまりにも大きく、多くの国家に衝撃を与えた。


 蛮族国家ドルジアの侵略地を後からかっさらう目論みをしていた国家はその甘い考えに歯止めがかかり。

 そのうちに敗北して北の辺境に逃げ帰っていくだけだと見込んでいた商業組合は多大なリスクを呑んでも勝機を見いだし。

 ワーブルに比肩するほどの大国は危機感を強め、また帝国の使い道を考える。


 ドルジア帝国は勢いだけの田舎国家からその脅威度が引き上げられ、大陸を盤面にして手を打つプレイヤー達から注目を集める。良くも悪くも帝国という駒に活用方法を見出される。……それは帝国に利益をもたらす反面で大きな不幸ももたらす視線だ。


 どう手を加えようと使えぬ駒なら捨て置かれるが、多少なりとも使えるのであれば使ってみようという思惑も動く。


 長年にわたって南進の野望を抑え込まれていた力無き辺境国の躍進は、大陸の支配者たちに小さくない衝撃と大きな影響を与えつつある。

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