表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最終章 『春のマリア』  作者: 松島 雄二郎
帝都決戦編 レミングの進軍
316/362

設定のお話

 重たい空気を軽くする余談の差し込み、これ本来ELS戦が終わったあとに出すもんじゃねえかなあ、と思いつつ投稿。


 ついでに訂正を。松島がひよったせいでマムボボと表記した大地母神ですが正しくはママボボなんです。しかし神様の名前をひよって変更するのはいかがなものかと悩んだ結果、元に戻します。

 なんのことだかサッパリわからないという人は気にしないで! 本当に!

 国家や軍の性質によって部隊の呼び名は様々に規格は変わりますが本作では翻訳を行った結果として規格を統一しております。


 小隊=およそ20人程度の兵で構成された部隊。

 中隊=五個小隊をまとめたものであり約100名で構成される。軍の根幹となる部隊編成であり、本作においても出番が多い。


 大隊=十個中隊をまとめた戦術級部隊編成。構成兵員数は約1000名。この規模の兵力になると弱小領主の私兵ではほぼ太刀打ちできなくなる。


 連隊または聯隊=三個大隊をまとめた戦術級部隊編成。構成兵員数は約3000名。よほどの大領主で無ければ抱え込めない大兵力であり、国外戦争など出る場合における最低の部隊編成と言える。20万を動員した帝国の頭がおかしいだけです。


 師団=二個連隊を合わせた約6000名の戦術級部隊の最大編成。

 旅団=三個連隊を合わせた約9000名の大部隊。ここまでの大兵力になると運用するだけで諸外国への示威行為になる戦略級部隊編成。


 軍団=四個連隊を合わせた12000名による軍。ワーブルはこいつを八個も常備している。維持費なんかを考えれば狂っていると言っても差し支えないが、アストラの覇者ワーブルは近隣諸国からめっちゃ怖がられているので軍縮をするとたぶん四面楚歌攻撃で滅びるという事情がある。




 ザクセン公軍は師団規模。約6000兵で構成されているが中核になるべき常備兵が約五百名という有り様。かつて最大兵力二万を数えた極北の覇者もこの落ちぶれっぷり。ファウスト・マクローエンって奴が悪いんですよ。

 主に騎兵で構成され、今回は持ってこれなかったが雪原を泳ぐスノードレイクという名前を付けられたアザラシに乗ってヒャッハーするスタイルで有名。


 余談だがかなりの昔、極北の英雄ザクセン公ガンザックは台頭を始めた新しい英雄ファウル・マクローエンに一騎打ちを挑み、嘘みたいにボロクソに負けたっていう因縁があったせいでザクセン公の息子たちはファウスト討伐に意気込んでいたらしい。結果全滅なのはさすがに笑えないか。

 ザクセン公自身は自らの敗北を「ワシも歳を食ったかねえ」なんて軽く考えているが、公爵家としてはいつかは雪辱せねばならず、そういう意味でもリリウスとの試合で遊び散らかされたのはよかった。

 自分の世代でも息子の世代でも完膚なきまでに負けたので、すっきりした気持ちでマクローエンと向かい合う気持ちになったようだ。


「ワシはもう隠居の身よ。後のことは息子に任せるがあれもファウルの倅を慕ってる、なんでも二人の間での格付けは済んだんだとよ。男が男に敵わねえと惚れこんだんじゃ仕方ねえよ」


「またやるとしたら息子が挑みたくなった頃になるだろうな。まぁ心配すんな、少なくともこの遠征の間はやらねえよ。自信がついたら帰国前にも挑みたくなるかもしれねえがな」


 ザクセンとの良好な関係はリリウスの強さにかかっている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ