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学ばないのならどんなことが待っているか

「ふぁ~~」

「バアル様、夜更かしでもしましたか?」


おっしゃる通り夜更かししました。


ということで 眠いまま授業に出る。


すると当然。


スゥー――――――――スゥー―――――――――


眠ることになる。












(バアル様、また眠っているのね)


何をやっていたかは知らないけど朝から眠そうにしていた。


「魔法の属性に関しては向き不向きが存在します、表にするとこのような感じです」


今行っているのは魔法に関しての授業、そのなかでも属性の特徴を学んでいる。


――――――――――

攻撃:★★★★

範囲:★★★★

回復:

強化:★★★

弱体化:




攻撃:★★

範囲:★★★

回復:★★★

強化:★★

弱体化:★




攻撃:★★★

範囲:★★★★

回復:

強化:★★

弱体化:★★




攻撃:★★★

範囲:★★

回復:

強化:★★★

弱体化:★★




攻撃:★★★★★

範囲:★

回復:

強化:★

弱体化:




攻撃:★

範囲:★★★

回復:★★★★★

強化:★★★★

弱体化:



攻撃:★★★

範囲:★★★

回復:

強化:

弱体化:★★★★★


――――――――――


このように黒板に書かれた。


「このようになっていて、それぞれに特徴を持っています」


火は比較的攻撃性が強く強化も行える。


水は一応すべてのことができるため万能とされている。


土は回復は使えないが他は水よりも高い水準で使うことができる。


風は火よりも攻撃性に劣るが弱体化が使える。


雷は火よりも攻撃性が強いが範囲が極端に狭いとされている。


光は、まさに支援のための属性と呼べるものだ、多少の攻撃もできるがそこまで強くない。


闇、これは光の逆で弱体化にすべて注いだようなものだった。


「無論すべての魔法がこの通りとは限りません。あくまで既存の魔法はこうなっているというだけですよ」


それからも魔法についての授業は続いた。






幾つかの授業が終わり昼食の時間となった。


未だにバアル様は眠っている。


「あ、あの」


後ろから声がかかる。


振り返ると昨日話しかけてきたあの少女と二人がいた。


「どうしました?」

「もしよかったら一緒にご飯とか……どうですか」


(バアル様は寝ていますし……)


少し考えてご一緒することにした。







食堂に移動する。


「昨日は本当にありがとうございました」

「昨日も似たようなことを言っていたわね……それに言うなら私ではなくバアル様に」

「もちろん、そう思ったのですがなにやら怒らせたみたいで」

「まったくだぜ急に怒り出して貴族ってのはどうもよくわからん」


バアル様をこいつ呼ばわりした男は悪態ついている。


(バアル様が穏便に済ませたというのに…)


この調子だと、また貴族とのいざこざを起こすであろうと思う。


「二人とも、すみませんリン様」

「私に敬称は不要です」

「??ですが貴族さまですよね?」

「私は違いますよ?」


なぜ彼女が私を貴族だと思ったのか?


「そうなのか?殿下たちの付き人は貴族だったからあんたもそうだと思ったんだがな」

「私は平民ですよ」


なぜ勘違いしていたのか今の言葉で理解できた。


「すごいですね!貴族の付き人に成れるなんて!」


彼女はなぜだか目を輝かせているが。


「にしてもあいつ(・・・)は感じ悪かったな~」

「……あいつ(・・・)とは?」

「ほらリンの隣にいたあの貴族だよ」


その言葉は見過ごすことはできなかった。


「今……何と言いましたか?」


私は自然と刀に手を当てる。


「え、え?!どうしたんだ急に!?」

「馬鹿!今すぐ謝って!?」


張本人ともう一人はわかってないようだが彼女はすぐに理解できたようだ。


「なんで急に怒っているんだよ??」

「……それすらも分かってないのですか」


もはや怒りではなく呆れになっていく。


(クラブの際に揉めたのは自業自得のような感じがしますね)


私は席を立ち去ろうとする。


「何を怒っているかわからないけど、すまん!」


頭を下げるが私は振り向かずにそのまま食堂を立ち去る。


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