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魔法相関

「この本がおすすめですよ!」


本を物色していると横から声が掛けられる。


「お前は?」

「私はセレナ・エレスティナと申します、バアル様」


声を掛けてきた彼女はブロンドの髪を腰まで下げた少女だ。


「それでこの本は?」


彼女のことを観察する。


かわいらしい顔に俺よりも小柄な体、まるで小動物を連想させる少女だ。


「これはある大魔導士が残した魔導書です」

「ふむ……」


軽く中身を見てみる。


(7属性に加えて時空属性の魔法も載っている)


それも懇切丁寧に書かれており魔力さえあれば俺でも使えそうなくらいだ。


「……感謝する、対価は何が欲しい?」

「いえいえ!私を覚えていてくれるなら何も問題ないです!」


それだけか?……まぁ貴族に売り込む平民は多いだろうからな。


「わかった、覚えていることにしよう」

「……………うわ~同じセリフ」


変な言葉が聞こえた。


「ん?なんか言ったか?」

「いえ!何でもないです!」


そう言って図書館を出ていった。


「なんだったんだアレは?」

「……ご自分でお考え下さい」


リンがすこし不機嫌になっている。


とりあえず、本を借り宿舎へと戻る。


食事を済ませ、部屋で本を読む。


「……面白いな」


前世の地球の知識とは違うアプローチで魔法を極めようとしてるのが気に入った。


俺は寝るまでその本を読みふけた。











「では魔法についてお話ししましょう。魔法は基本7属性で構成されています。さてそれはなんでしょうか、セレナ答えてください」

「はい、火、水、土、風、雷、光、闇です」

「では属性の優劣も答えられますか?」

「火は風に強く、風は土に強く、土は雷に強く、雷は水に強い。そして光は闇に強く、闇は火、水、土、風、雷に強い」

「そうです、ついでに補足すれば火、水、土、風、雷は光に強いですね」



今行われているのは魔法学の授業だ。


それも超初歩的な部分。


「ほかにも合成属性や無属性とされています時空魔法などもありますがこれは中等部で習うので今は考えなくてもいいです。では実践してみたいと思いますので外に行ってみましょうか」


ということで訓練場の方に移動する。


「では、各属性の初級魔法を教えましょう」


リーゲル先生はあらかじめ置いてある的に初級魔法を当てる。


「まずは初級火魔法『ファイアーボール』」


字に書いてあるがごとく火の球体だ。これが的の方に飛んでいく。


「次に初級水魔法『ウォーターボール』」


これも同じで今度は水球だ。


「初級土魔法『アースボール』」


二つとおんなじで土の球。


「初級風魔法『エアカッター』」


次は3つとは違い横なぎに繰り出された風。


「初級雷魔法『ショック』」


これは知っている弱い電撃を放つ魔法だ。


「次に攻撃ではないのですが初級光魔法『ライト』」


リーゲル先生の前に光の球と呼ぶものが生まれる。


「そして同じく攻撃ではないのですか、初級闇魔法『ダーク』」


魔法を使うとリーゲル先生が闇に包まれ、しばらくすると闇が消えていく。


「このように光と闇に関しては初級魔法では攻撃手段はとれないのです」


こうして今回の授業は終わった。


その後は算数や語学などの普通の授業を行い本日の授業は終了した。









「…暇だ」


本日も普通の授業をするのだがあまりに退屈だった。


(……サボるか)


授業が終わり準備時間に入ると、俺はリンを連れて教室を抜け出す。


「……いいのですか?」

「問題ない、あんな問題なら何回問われても答えることができる」


なんせ難易度でいうと九九程度なのだからな。


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