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精霊の正しい使い方

4/10まで12時・19時の毎日二話投稿いたします。


読み飛ばしにご注意を。


※この度再投稿することにいたしました。もしこの作品のブックマーク、評価してくださっている皆様はもしよろしければ再投稿先でもお願いいたします。


変更点などはあらすじに記載しておりますので、参照ください。


再投稿先はこちらのURLとなります。

https://ncode.syosetu.com/n5978gw/

ザッザッザッザッザッザッザッザッ


多くの足音が森の中を駆け抜ける。


(にしても結構な数がいるな)


あの後順調に進めているとは言い難い状況だ、なにせあのあと5回も魔蟲どもの群れが襲い掛かってきたからだ。


なので


「…おかしい」


レオンがそうつぶやくとティタが反応する。


「どうした?」

「…奥のほうに火があがっている」

「本当だな、少しだけ焦げたにおいがする」

「ちょっと待ってろ」


マシラが木の上に登っていく。


「お~い、どうだ~」

「まずいぞ、道中の里で煙が上がっている」


(煙?)


「急ぐぞ」


ということで進路を変更し全速力で移動する。








「あそこだ」


視線の先では木でできた高い柵の先で黙々と黒い煙が上がっている。


「まずい!?先行くぞ」


レオンは近くの木を倒し、倒れていく木の上を走って柵を超えていく。


「あたし、も!」


マシラはそのまま棒高跳びの要領で柵を超えていく。


「オレたちは村の入り口に向かうぞ」


エナとティタと一緒に柵沿いを走り、木でできた門を通る。










ブブブブブブブブブブブブブブブブブ


門を通ると小うるさい羽音と悲鳴が聞こえてくる。


「あれは………蜻蛉と蜂か?」


すぐさまモノクルを取り出し観察する。


――――――――――

Name:

Race:誘拐蜻蛉(アブダクトフライヤ)

Lv:28

状態:空腹・群体

HP:170/170

MP:210/210


STR:22

VIT:14

DEX:29

AGI:41

INT:14


《スキル》

【牙:9】【大顎:7】【音切羽:14】【毒針:11】【潜伏:17】【隠密:37】【飛行:75】【視界強化:42】【粘着毛:26】【硬化:7】

《種族スキル》

【静止飛行】

《ユニークスキル》

――――――――――



――――――――――

Name:

Race:労働蜂(ワーカービー)

Lv:10

状態:空腹・群体

HP:100/100

MP:120/120


STR:15

VIT:17

DEX:34

AGI:27

INT:10



《スキル》

【大顎:11】【毒針:27】【飛行:24】【採取:11】【共存:22】【保温:13】

《種族スキル》

【抗体破壊】

【社会蟲】

《ユニークスキル》

――――――――――


――――――――――

Name:

Race:指揮蜂(コンダクトビー)

Lv:10

状態:空腹・群体

HP:100/100

MP:310/310


STR:18

VIT:20

DEX:16

AGI:34

INT:40


《スキル》

【大顎:9】【毒針:18】【軍指揮:39】【算術:14】【音波:17】

《種族スキル》

【誘液放出】

【社会蟲】

《ユニークスキル》

――――――――――


蜻蛉は一種類だったが、蜂は二種類存在していた。


それらが俺たちが近づいてきた反対方向から蜻蛉と蜂の大群が空から村の中に入っていく。


キシュシュ


さらには案の定剛殻大百足(タンクセンチピード)が何匹もひしめいている。


「またこいつかよ!」


バベルを振り、『怒リノ鉄槌』で破壊する。


「さて、レオンたちはどこに」


うわぁあああああああああ!!!!


上空から悲鳴が聞こえる。


空を見かけると、蜻蛉や蜂に掴まれている獣人の姿が見える。


「ちっ、ティタ」

「…無理だ、あの高さは届かない」


どうやらティタは遠距離攻撃の手段を持っているようだ。


「バアル、お前はなんとかできるだろ!何とかしろ」

「ん?ああ、でも撃ち落とすと確実に捕らえられている奴へも攻撃することになるぞ?」

「でも、死なないんだろう?」

「ああ」

「ならやれ」

「はぁ~『雷霆槍(ケラノウス)』」


手に雷の槍を作りだし、投げると飛んでいる蜻蛉にぶち当たる。


「ティタ!!」

「…わかっている」


ティタはすぐさま走りだし、落ちてくる獣人を助ける。


「さて、どう動く?」

「まずはレオンとマシラ姐に合流する」

「いいのか?」


空ではほかにも何匹もの獣人が攫われている。


「バアルは走りながらできるだけ撃ち落とせ」

「あいよ」


ということで走りながら何度も投槍をしながら、レオンのもとに合流する。








「がぁあああああ!!」


ブチュ


「っふ!!」


ドン



レオンは打撃だとろくにダメージが通らないと理解したのか、百足を掴むと無理やり引きちぎることを重点を置いた戦闘を。


マシラは以前同様に大きな動きをつけて渾身の一撃を与えて正確に頭をつぶすようにしている、だが一撃一撃が大きな動きをとりすぎて小回りが利かない、なので回避に重点を置き、安全なタイミングを探りながら戦闘を行っている。


さらに大きな原因が一つある、それは。


「「「「「うわぁあああああ!!!」」」」」


レオンとマシラが挟むようにしている集団は泣き叫ぶ子供たちと、それを守る数名の大人がいる。


ただ、その大人は『獣化』しているにも関わらず蟲の攻撃を防ぐので精一杯だ。


(っち、お荷物だな)


ただ魔蟲(カボインセクト)を討伐するだけなら簡単だ。だがレオンたちは子供たちを守ることに専念している。


(しかし)


ブブブブブブブブブブブブブブブブブ


百足など地を這っている存在はまだいい、だが蜻蛉や蜂は空中から襲ってくることにより、平面だけではなく上も注意する必要がある。


「おい!バアル!!お前は空の奴らを全滅させろ!」


エナが怒声を発しながら命令する。


「俺がか?できると思うか?」

「できるのが分かっている(・・・・・・)!!!だからやれ!!」


違和感がある言い方だ。俺が見せたのは『雷霆槍(ケラノウス)』のみだ、それだけであれだけの蟲を対処できるとは考えられないはずだが。


(……まぁいいイピリア起きているか?)

『なんじゃ!出番か!!!』


イピリアはウキウキしながら出てくる。


(なんか浮かれているな)

『そりゃそうじゃ!精霊の本来はこのような使われ方なのだぞ、それを喜ばない奴はおらんからの』


イピリアが眼前に浮かぶとエリマキがいつも以上に開いている。


(おい、魔力は半分は残しておけよ)

『了解じゃ、四分の一もあれば余裕じゃよ』


そう言うと体が大きくなり、首から腰にまとわりつく。


『それじゃあ行くぞ【雷鳴恢恢】!!』


*********---!!!!


イピリアが口を開けて言葉にならない声を上げると、空の蟲をプラズマが包み込む。


そしてプラズマが消えた後には何も残らなかった。


「よくやった!!」


空からの脅威が消えればあとは平面上の敵だけだ、残りはレオンとマシラ、エナが協力して時間をかけて殲滅する。

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