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【旧作】冷徹公爵の異世界人生~助けてほしいだと?なら見返りは?~  作者: 朝沖 拓内
第一章 こうして転生し盤石な人生を手に入れる
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これからどうしようかな

まず、裏の騎士団は本来表に出てこない騎士団で、表向きは騎士に成れなかった落ちこぼれとなっている。


そして活動内容は主に三つ。


一つは国内の諜報活動、これはわざわざ説明しなくてもいいだろう。国の大事をいち早く察知して持ち帰る仕事。


二つ目は国防のためのスパイ活動、これは仮の身分を与えて他国での諜報活動。


最後の三つ目が、騎士団ができない汚れ仕事をすることだ。暗殺、拉致、拷問などなど。


そして協力者だが、これは結構幅広くいた。グラキエス家もその一人だ。






「協力者ですが、それは何を支払っているのですか?」

「そうだな、物資、身分、場所、武器などだな」

「そのうちの何人かは今回で切り捨てることになりますが?」


問題ないのか?


「その分野のすべてがいなくならなければ問題ない」


つまり同じ支援をしている者がいるなら切り捨てても問題ないのか。


「それよりも魔道具という唯一を持っているお主を引き入れる方がよっぽど益がある」

「過分の評価うれしく思います」


なるほど、なら問題なく粛清ができるな。


するとあとはグラスに任せてこの部屋を出ていった。


「では早速ですが、イドラ商会に営業停止をするように圧力をかけた貴族を教えていただけますか?無論支援者問わずですよ」


すると両手を上げる。


「参ったよ、ここまですごいとは」

「お世辞はいいですから」


すると困った顔をする。


「すまんが幾人かは見逃してくれないか?」

「できません」


グラス殿の頼みをばっさり切り捨てる。


(俺に手を出してきたんだ、やり返すに決まっているだろう)


「それが枢機卿もいると言ってもか?」

「もちろんです」

「…仕方ない。おい、早急に調べろ」


グラスは後ろにいる一人に命令を下す。


「では、調べがついたらそこの三人を経由して渡してください」


ということで俺はリンをともなって部屋を出る。










「本当にバアル殿はあくどいでござるな」


領地に帰る馬車でリンがそう溢す。


「まぁ貴族だからなこれぐらいはして当然だよ」

(貴族でもここまであくどい人物は稀だと思うのだが)


それよりもこれからのことを考える。


(さてさて、これでこの国でそうそう、俺には手出ししてこないだろう)


豊かな土地を持つゼブルス家の嫡子、魔道具で富を築いたイドラ商会の会長、多くの情報を持ち汚い仕事すらも行う裏の騎士団の支援者にもなった。


(さてさて、これからなにやろうかな)


俺は空を見ながら笑う。




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