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【旧作】冷徹公爵の異世界人生~助けてほしいだと?なら見返りは?~  作者: 朝沖 拓内
第一章 こうして転生し盤石な人生を手に入れる
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ゴキブリの効率的な殺し方ってな~んだ

みんなが寝静まっているころ、とある屋敷の屋根に三人の影があった。


「……それじゃあ侵入するぞ」

「「はい」」


黒い服装に顔が見えないようにマスクを付けた三人は侵入を開始する。


音がしないように窓を開け侵入する。


屋敷の中には見張りは居なく無人に思えるような静かさだった。


「なんか不気味ですね」

「……警戒しろ、公爵も馬鹿ではないだろうからな罠などが仕掛けられているのかもしれない」


そうして館の中を進むのだが罠すらなければ人の姿すらない。


すると前の方向から人がやってくる。


「うう~」


やってきたのは一人の少女だ。


「ひどいですよ!私怖がりなのを知っているのに!一人で行かせるなんて!」


少女は怖がりながら誰かに向かって文句をたれ続けている。


「「「…(コクッ)」」」


そんな少女は三人のすぐそばを通ってしう。


「……動くな」

「ヒッ!」

「大人しくすれば何もしない」


話を聞こうとすると、奥から足音が聞こえてくる。


(……チッ)


即座にメイドを気絶させて、再び隠れる。


「大丈夫ですか」


現れたのはさらに幼い黒髪の少女だった。


「…侵入者でござるか」


少女は死角で見えないはずなのに、仲間の方を見据えている。


「出てきはせぬか」


チャキ!


不自然な音が聞こえると嫌な感覚が三人の背を伝う。


(……ここは撤退だ)


隊長であろう人物は三人に合図を出して館から撤退する。


「逃げたか」

「…ん、ん~?あれリンさん?……あれ何で私は……」

「怖がりすぎて気絶したのであろう」

「へ?……そんな!!!!」


(この人を放置するわけにはいかないでござるな)


三人については主君に頼むとしよう。












三人は急いで館からと離れる。


(あそこまでの感覚は久しぶりだな)


なぜ三人がこんなに簡単に撤退したのか。


それは三人とも『危機感知』というスキルを持っているからである。


「……やはりそう簡単にはいかないか」

「そうですね、あの少女に場所を知られてから生きてる心地がしませんでしたよ、それで鑑定の結果はどうだったの?」


一人は鑑定のモノクルを常備しているだろう仲間に尋ねる。


「……あれは英雄の一歩手前だ」


男は重々しく口を開いた。


「……おそらく今回の最大の障害はあの少女になるだろうな」

「でもどうしますか?」

「少女の動向を調べましょう、そうして屋敷にいないタイミングで忍び込みませんか」

「……だめだ、この任務は早急にという条件が付いているのだ」

「では囮を使いませんか」


三人はどうやって忍び込むかを考えるのだが




「残念だけどお前たちのやりたいことはできないよ」




突然、三人を囲むように光が照らされる。


「どこだ?!」

「……あそこだ」


指さした先には黒いコートを着込み、頭を覆い隠すマスクをしている。


「お前は誰だ?」

「名前を尋ねる時はまず自分からって母親から習わなかったのか?」


三人はそれぞれ武器を取り出し、急に現れた男を警戒する。


「……もう一度聞く、お前は誰だ」

「そうだな~~~~~~~、しいて言えばゼブルス家に組する者とだけ言っておこう」


ドサッ


三人は急に膝を付く。


「何が?!(力が入らない!?)」

「さて、なぜでしょ~~~~~~う」


マスクの男は小ばかにしたように三人を見下ろす。


「フっ!」


唯一の女性が懐から取り出した瓶を地面にたたきつける。


瓶が割れると中にある液体が煙を発して三人とマスクの男を飲み込む。


「逃げるぞ!!!」


三人は別々の方向に逃げ始めた。















「はぁはぁはぁ」


女性は、急いで町まで戻ることができた。


(何アレ、屋敷にいた少女よりも恐ろしく感じたわ)


手配していた宿に隠れると、仲間からの応答を待つ。







それから日中まで宿で大人しくしていたが仲間からの連絡がない。


(……逃げられなかったのかな)


嫌な考えが頭の中を泳いでいる。


そんな中、人の体は正常に活動するため


グゥウウ~~~~


「おなか減った…」


女は宿に備わっている酒場で食事を取ろうと下に降りた。


「いらっしゃい、嬢ちゃん注文は何にする?本日のおすすめは猪の味噌煮だ」

「ではそれを一つ」


お金を払いご飯にする。


(うっま!ここのご飯!うっま!)


女性は初めて食べる料理に夢中になっており……


「初めまして、お姉さん」


周囲の警戒が緩んでしまった。


「……えっと、貴方は?」

「ああ、これは失礼。俺はバアル・セラ・ゼブルスと言います」


女性は石化したかのように固まる。


「あなたの雇い主に伝えてもらえますか、この件はそちらの件に応じたものです、とね」


そういうと少年は席を立つ。


「ああ、それとですね、実は我が屋敷に侵入者がいたのですよ」

「……」

「数は三人いて、そのうちの2人は捕らえたのですが残り一人は取り逃しましてね」

「っっっっ」

「本来なら処刑するのだが、その二人はそれなりの技能を持っていて殺すのは惜しくてね、どうすればいいのだと思う?」


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