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【旧作】冷徹公爵の異世界人生~助けてほしいだと?なら見返りは?~  作者: 朝沖 拓内
第一章 こうして転生し盤石な人生を手に入れる
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ダンジョンクリア報酬2

―――――

黒燐のマスク

★×5


【死の灯】


死者の送り出すためのマスク。死者を安らかに眠らせる灯を司っており、一切の痛みを与えずに冥府へといざなう。

―――――


次出たのはマスクだ。


マスクは頭全体を包み込むタイプ。


全体的に黒色でところどころにある白い紋様がなかなか味をきかせている。


「でも、普段から使うことはできないなこれは」


さすがに日中にこのマスクで町に出歩きたくない。


そして最後の箱を開ける。


「なんかやたらとでかいな」


これまでの箱と比べて3倍ほど大きさが違う。


「よっと」


開けてみると何やら不思議な槍があった。


―――――

神罰槍バベル

★×8


【XVI:塔】


アルカナシリーズの一つ。神からの聖なる力を受け止める神の家の一部を使用し、神の力の一端を得た槍。その力は破壊、破滅、崩壊、災害を容易に引き起こす。

―――――


形は十文字槍で、石突の部分には水晶体が蔦に絡まったように埋まっており、刃の部分以外は古代の文字がびっしりと書かれていてところどころ苔のように変色しており歴史を感じさせる槍だ。


「……フン!」


とりあえず一振りするが……


「サイズが合わねえ……」


短槍サイズでも今の体には長すぎてるくらいなのに、普通の槍なんて使えるわけがない。


「…出す機会は当分先だろうな」


仕方ないから亜空庫に仕舞う。


「それで出口はどこだ?」


すると宝箱が消え魔法陣が現れる。


(これしかないか…)


魔法陣の上に立つと先ほどと同じように浮遊感を感じる。


「……痛!」


俺はなぜだか逆さまになっている。


「……ップ、若様なにやっているんですか?」


逆さまになったラインハルトがこちらを覗いている。


今の自分の状態を確認する。


「……」


何かに挟まったように体は動かず、ラインハルトの方が明るいことから何やら薄暗くどこかの穴の部分に入り込んでいるようだ。


そして顔を横にしてみると木目が見える。


「……出せ」

「はいはい」


ラインハルトは俺の周辺の木を壊して俺を取り出す。


どうやら俺はダンジョンができた木の虚の一つに挟まっていたみたいだ。


「お前たちはどこから出たんだ?」

「私たちはあっちの虚ですね」


ラインハルトたちが出てきた虚は人を5人入れても余裕がありそうな大きさだった。


(なんで俺だけ…)


少し気分が落ち込む。


そして空を見上げると紅く染まって今にも夜になりそうだった。


「今日は戻るか」

「了解でござる」

「ですね」


俺たちはジャフラタに向かう。


のだが。


「そういえばお前たちは何を得たんだ?」


すると嬉しそうに二人は自分の得たものを見せてくる。


「これなんですが…」


ラインハルトが得たのは豪華な盾だ。


―――――

獅子の王盾

★×4


【獅子の心臓】


獅子の姿をかたどった盾。この盾を持つものに臆病者はふさわしくない。

―――――


ライオンの頭が盾の中心部にあり、(たてがみ)が盾全体になっている。


「次は某でござる!」


リンが見せてきたのは籠手と足具だ。


―――――

流水の籠手

★×4


【水纏い】


水の魔力が込められている籠手。水を纏い衝撃や炎を受け流すことを目的に作られた籠手。

―――――


―――――

土知りの足具

★×4


【土伝え】


土がある場所では敵を見逃さない足具。地面に足がついている場合、周囲の状況を知るすべを持つだろう。

―――――


碧色の籠手は日本風で、肘まで覆えるようになっている。


足具は足首につけるタイプの装飾品だ。形は輪っかでなぜだか足首に通すときには大きさが変化してリンの足首にフィットする。


「あ…」

「どうした?」

「なるほど、こういう感じでわかるんですね」


どうやら足具がどのような感じか確かめていたみたいだ。


「どんなかんじだった?」

「そうでござるな……周囲の土の振動を感じ取ってどこに敵がいるかを知るスキルでござった」


土限定のソナーみたいなもんか。


道中で新しい装備の確認をしながらジャフラタの町に帰還した。

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[一言] 敵を見渡さない??見逃さないでなく?
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