弱くても群れるのなら厄介、さらには強いなら……
その後、2つのステージをクリアしていく。
「順調でござるな!」
最後のゴブリンの首を刎ねながら言う。
「そうだな」
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Name:バアル・セラ・ゼブルス
Race:ヒューマン
Lv:4
状態:普通
HP:135/135
MP:247/368
STR:15
VIT:18
DEX:28
AGI:35
INT:68
《スキル》
【斧槍術:25】【水魔法:2】【風魔法:2】【雷魔法:8】【時空魔法:3】【身体強化:3】【謀略:14】【思考加速:4】【魔道具製作:8】【薬学:2】【医術:7】
《種族スキル》
《ユニークスキル》
【轟雷ノ天龍】
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俺も3つレベルが上がりステータスが増えた。
レベルが上がる際は体が熱くなり作り変えられる感覚がした。
「それにしてもステータスの伸びがすさまじいでござるね」
「日ごろから鍛えていたからな」
日ごろから適度に鍛えているとステータスの伸びは上がるからな。
「それにしても結構いましたね」
一度目は五匹ほどだったのだが、二回目は15匹、三回目には25匹と結構増えたのだ。
「じゃあ次は35匹ほどいるのかな?」
ちなみに今までの通ったエリアでは
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強化ポーション
★×5
【身体強化Ⅳ】
飲むと一騎当千の力が手に入ると呼ばれる魔法薬。
数多の権力者はこれを複製しようと努力したがすべて水の泡と消えた。
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魔剣ガルウス
★×4
【魔法切断】【闇魔装】
かつてこの剣を使ったものは英雄として上り詰めマジックスレイヤーと二つ名をもらったことがある。だが英雄は味方に裏切られ自分の使っていたこの剣で殺されてしまった、その恨みを持ちながらこの剣に宿り復讐の機会を待っている。
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この二つが出た程度だった。
(片方は完全に呪われているな……)
俺たちは新しくできた道を進む。
「次は大物がいればいいんでござるが」
「いえ、護衛する身である私からしたら勘弁してほしいのですが」
「おしゃべりもそこまでだ、次だぞ」
目の前にまた新しい広場が見えるのだが。
「……なんか空気が重くないでござるか?」
「ええ、息が詰まりそうです」
広場に入らずに中に入るといくつものブロックが無造作に置かれている。
それもすべて一辺が2メートル以上あるとても巨大なブロックだ。
「見えてる限りじゃ、なにもいないな」
入り口の裏に隠れながら中を見るが中に魔物は見えなかった。
俺たちはゆっくりと中に入っていく。
部屋の中心部まで進むが魔物がいない。
「ラインハルト、魔物がいないステージなんてものはあるのか?」
「聞いたことがないのですが……」
俺たちが不自然に思っていると後ろから物音がする。
「何が?!」
「来た道がふさがっているでござる!?」
「は!?」
急いで振り返ると扉が閉まっている。
「なぜ?!」
驚いていると周囲のブロックの影に気配を感じる。
俺たちは自然と背中を合わせる。
「ラインハルト、何か理解できるか?」
「残念ながら、姿が見えないと何とも」
感じている気配からして60はくだらないと思う。
そしてついに姿を見せる。
グルゥルルルゥウ
現れたのは黒い毛をした二足歩行の狼だ。
「まずい、コボルトの上位種です」
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Name:
Race:スターヴコボルド
Lv:
状態:飢餓
HP:300/300
MP:450/450
STR:25
VIT:25
DEX:20
AGI:30
INT:5
《スキル》
【貫牙:】【鋭爪:】【闇魔法:】【嗅覚強化:】【吸収:】【夜目:】
《種族スキル》
【飢餓の暴虐】
《ユニークスキル》
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モノクルを使って調べてみるとこんな感じだった。
それを二人にも伝える。
「まずいですね、数体なら問題ないんですけどこの数となると」
ラインハルトはそういうが俺は種族スキルの【飢餓の暴虐】が気になる。
「「「「「オゥウウウウウウウウウウウ!」」」」」
遠吠えを上げると一斉に襲い掛かってくる。




