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【旧作】冷徹公爵の異世界人生~助けてほしいだと?なら見返りは?~  作者: 朝沖 拓内
第一章 こうして転生し盤石な人生を手に入れる
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鑑定って異世界で定番だけど原理はどうなっているんだろう

それから数時間でリンとラインハルトの準備が終わった。


「それでは行くぞ」

「どちらへ?」

「新しくダンジョンができた町、ジャフラタだ」


俺たちは馬車に乗り込みダンジョンができたであろう町に向かう。












ジャフラタ、この町は周辺の村の交易の場になっている場所だ。


それが何週間か前に近くの森にダンジョンらしき場所が出現したのだ。


安全のため町の兵士を配備して領主である父上の指示を仰ごうとしていた。


「で、これがそうか」


目の前にはあきらかに 不自然に大きくなった切り株が置いてある。


「確かにこのサイズの切り株があるのは不自然だよな」


切断面だけでも直径15メートルはありそうだ。


「で、不思議に思って調べていたところ、切り株の(うろ)に階段らしきものがあったので」

「ダンジョンだと?」

「おそらくではあります」


まぁ不自然に表れた切り株とその(うろ)に下に続く階段があるならそう思うよな。


「誰も入ってないのか」

「はい、最初に見つけた木こりたちは戦うすべを持ちませんのでこれを見つけたらすぐに戻ってきたそうです」

「わかった、では戻っていいぞ」


俺はこの場所までの案内してくれた町長を帰す。


「バアル様はどうなさるのですか」

「無論、中に入って調べるのさ。ああ、調査が終わったら報告するからそこは心配するな」


そう言うと町長は素直に帰っていった。


「さてでは入るか」

「はい!」


リンは俺の言葉に同意してくれるのだが。


「バアル様、私はダンジョンに入るなど聞いてませんが……」


そりゃ言ってないのだからな、当然だろう。


「ここに来たのは俺のレベル上げが主な目的だ」

「それでしたらほかの場所でも」

「ダンジョンがレベル上げに最適なのは知っているだろう?」


ダンジョン以外でも魔物は居るのだがダンジョンほど密集して存在はしていないため効率が悪い。


「安心しろ引き際を見誤ったりしない」


てなわけでダンジョン内に入る。


ランタンを準備して下りたのだが下の階に行くと、石でできた通路が続いている。


明かりも石の壁に埋め込まれていて必要ないみたいだ。


「へぇ~」


なんか古いゲームのダンジョン内のような感じだな。


「では進むぞ」


通路を進みいくつか角を曲がると広い空間にたどり着く。


中には数体の魔物がうろついている。


「一応確認だが、あの魔物はなんだ?」


一体はゼリーがひとりでに動いていて、ゼリーの中に丸い球体を持つ魔物。


それ以外は緑色の肌を持つ5歳児の俺と同じくらいの身長の生物、顔は醜くここからでも悪臭が漂う。


「スライムとゴブリンですね、どちらも上位種ではありませんね」


ファンタジー定番の生き物だった。


「一応確認だが強いか?」

「バアル様一人でも余裕で倒せるくらいです」


ということなので俺が短槍を構えて戦うのだが…


「いや、歯ごたえも何もねえなこりゃ」


結果だけで言うと蹂躙になった。


「お見事です」


ラインハルトはこういうが正直った勝った気がしない。


すると魔物の死体が消えて、代わりに部屋の中心に宝箱が現れる。


「アレにトラップはあるか?」

「確認してみます」


ラインハルトは近づき罠があるかどうか確かめる。


「大丈夫です、罠はありません」


てことで俺は宝箱を開けてみる。


中にはモノクルが一つ入っている。


「なんだこれは?」

「おそらくですが魔具の一種ではないでしょうか」


魔具とはこの世界に存在する原理不明の道具などだ。


効果は様々で一概には言えない。


「鑑定してもらうしかないか」


魔具専用に鑑定を行っている店もあるのでそこで行ってもらおう。


「大丈夫です、私の手持ちに鑑定のスクロールがありますので」


ラインハルトは巻かれた紙を取り出すと、モノクルに張り付ける。


しばらくして変色すると紙を開く。


―――――

鑑定のモノクル

★×7


【鑑定】


このモノクルを掛けると物品を鑑定することができる。鑑定対象により消費する魔力が変化する。

―――――


このように書かれていた。

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