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【旧作】冷徹公爵の異世界人生~助けてほしいだと?なら見返りは?~  作者: 朝沖 拓内
第一章 こうして転生し盤石な人生を手に入れる
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なんか見覚えが…

その後ゆっくりした後、来賓を招いて晩餐が始まる。


「で、お二人の今後の予定は?」

「そうだな、2日ほどゆっくり休養を取ってから領地に帰るつもりだ」

「おお~では案内にバアルを付けます」


……は?


(父上!俺は嫌われているんですよ!)

(だからだ、それなりに友好関係を築いてきなさい。これから秘密裏にだが同じ派閥になるのだから)




ということで翌日、俺が二人を案内することになった。


「アスラ様、どこか見て回りたい場所などありますか?」

「では魔道具工房などを見学したいのだが」


さらっと機密を探りに来るな!


「残念ですがあそこはゼブルス家の親族のみ入ることができる場所なので」

「では仕方ない、どんな魔道具が売っているか見せてもらえるか」

「ではイドラ商会に案内しましょう」


俺を含め3人が馬車に乗り込む。


「リン、これを先にイドラ商会に届けてくれ」

「わかりました」


先にリンをイドラ商会に向かわせる。


それと御者に少し回り道をしてイドラ商会に向かわせる。









「「「「いらっしゃいませ!」」」」


店に入ると何人もの従業員がお出迎えをしてくれる。


「ではこちらへ」


支配人が俺たちを案内してくれる。


そして最上階にある一室に案内される。


中にはソファとテーブルそれと舞台が準備されていて、案内される。


「これから何が始まるのですか?」

「すぐにわかりますよ」


すると自動でカーテンが締まり部屋が暗くなる。


そして舞台が照明で照らされる。


「レディースエンドジェントルメン!ようこそおいでくださいました!これから客様の生活に役立つであろう魔道具の紹介をしていきます、質問があった場合その場でご質問してください!即座に答えさせていただきます」


……貴族用に実演販売できるようにと指示したはずなのだが。


なんかテレビショッピングになってないか?


「まず最初は~~~~~、これです!」


出てきたのは冷蔵庫だ。


「奥様、今日は比較的に安く売ってますわよ、まぁ…でも多く買っちゃうと腐らせるだけだし。大丈夫です、この冷蔵庫があれば食材を長持ちさせることができますよ!」


なんかデジャブを感じる演技だな。


「やり方は簡単!横にある取っ手を手に取るだけ!そうすれば問題ない範囲で魔力を吸い上げてくれます!そして吸い上げられたら魔道具が仕事をしてくれて中をヒンヤリと保ってくれます。取っ手の横には何日分の魔力が補充されているか表示されているから超便利!すこし場所は取ってしまいますけど、食材を長く保ってくれる便利な魔道具です!さて気になる値段ですが………なんと大銀貨5枚……………何これでもお高い?しょうがないですね………ではお客様限定で値引をしましてなんと大銀貨2枚と銀貨4枚!それ以下の桁は切り捨てましょう!ほかにもサイズが違うものもご用意しておりますのでもしお求めならお声がけください!」


一人目が現れると同時に舞台の一部が上がり商品が現れると実演販売を始める。


「では次に行ってみましょう!!」


司会人がそういうと商品とその人が同時に舞台から消えていく。



「では!気を取り直して次に行きます!お次の商品は―――」


実演販売している隙に俺は席を立ち後ろにいる従業員に話しかける。


「この舞台の責任者を呼んでくれ」

「わかりました」


するとこっそりと責任者が入ってくる。


「お呼びですか」


離れてはいるが近くに二人がいるので小声で話す。


「あれはなんだ?」

「?ご希望通り、貴族様専用に実演販売する場所です」

「そうじゃない、あの演劇みたいなやり口のことだ」


今も行っているあの販売法のことだ。


「あれですか?我が従業員が頭を悩ませて思いついた実演法です」

「文句は出ないのか?」

「いまのところは、むしろ貴族の奥方様には高い評価をいただいておりますが」


マジかよ…どの世界でも主婦は主婦ってことか?


「…問題ないならいい」

「では仕事に戻らせてもらいます」


責任者を戻すと俺も席に戻る。


「ではお次に!ああ~、何でこんなに暑いの~という日には必見!部屋にこの道具を置いておくだけで、アラ!不思議!みるみる部屋が涼しくなっていく魔道具です」


次に出てきたのは冷風機だ。


「ではここで実演していきましょう」


解説している人は冷風機のボタンを入れる。


すると徐々に部屋の気温が下がっていく。


「おお~」

「涼しい」


アスラ様は驚き、ユリア嬢は気持ちよさそうに目を細める。


「自室に置くも良し!熱い調理場に置くのも良し!執務室に置くのも良し!効果は劣りますが屋外に置いても多少は効果がありますよ!」

「おし!買おう!」


アスラは即決で購入を決意した。


「お買い上げありがとうございます!ですが種類と大きさが一定数ありますのでそちらをご覧になってからの方がいいかと」

「アスラ様、帰りに係員に言えば対応してもらえますので」

「うむ、ではメモを頼む」


すると後ろにいる職員がメモを取る。


「では次に―――」

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