今回の件に関わったのがこいつだけのはずないだろうな
それで狼の方だが
ガァアア!!
狼はスケルトンのかみ砕くなどをして善戦している。
(なんであそこまで戦えるんだ?)
―――――
Name:
Race:怨念骸骨
Lv:10
状態:死亡
HP:500/―
MP:750/750
STR:20
VIT:30
DEX:20
AGI:10
INT:20
《スキル》
【剣:20】【暗視:20】【闇魔法耐性:50】【魔力視:―】
《種族スキル》
【太陽虚弱】【不死】
《ユニークスキル》
―――――
ちなみにスケルトンのステータスはこうなっている。
(ステータスから考えて、ギリギリ防御力を突破できるぐらいなのだと思うのだがな)
なぜだが狼は圧勝で来ている。
『【武器召喚】!!』
するとスケルトンの周りに剣や槍、斧、や鎌が生えてきた。
『眷属ども、それで奴らの腸を切り刻んでやれ!!』
スケルトンには剣か槍、斧、鎌のスキルのどれかを持っている奴がいる。
それは、いままで素手で襲い掛かってきたスケルトンが格段と強くなるということだ。
『お前は私の手で殺してやる!!【大地槍】!』
俺の足元から地面が盛り上がり突き刺そうとしてくる。
「おお、危ないな~」
『その余裕がいつまで持つか!!【岩咢】』
次は頭上の岩が咢の形をして襲い掛かってくる。
『すばしっこい蠅め!!【砂塵刃】』
次はいくつもの砂の斬撃が飛んでくる。
「……どこからあんな装備を持ってきたんだよ」
『教えてやろう、教会の本部からだよ』
「自分の古巣から、か」
『私を切り捨てたあそこに未練などないわ!!!【大地槍】』
再び土の槍が襲ってくるので身をよじって躱す。
「にしても大がかりだな、俺を殺すだけならいくらでも手段がありそうなものだがな」
『はは、案外分かっておらぬのだな、裏の騎士団は要人警護も兼ねている。アレを躱して暗殺するのは至難の業よ。だからこのような大がかりな舞台を用意させてもらった、どうだ死に場としては最高だろう!!!【怨念の掴み手】』
リッチの足元から影が広がりそこから無数の手がこちらに襲い掛かってくる。
(これは悪魔とおんなじ技だな)
悪魔の時と同じく『放電』で相殺する。
『ふむ、闇に雷で対抗するか、だが』
さらに闇からどんどん手が出てくる。
(めんどくさいな)
俺が攻勢に出ないのは理由がある。
リンの方を見てみる。
ギィン!
スケルトンは両断されると、そのまま崩れ去る。
だが次の瞬間、逆再生したかのように体が再生される。
(あいつは俺の能力を知らない、なら一度で殺したいんだが)
あのように再生してしまうのなら簡単にはいかない。
「それにしてもよくこんな場所を知っていたな」
枢機卿といえどこんな絶好の場所を見つけられるとは思えない。
『お主を恨んでいるのは私だけではないということだよ!!!』
「へぇ~」
つまりは共犯者がいるのか。
(そこらへんは裏の騎士団にうごいてもらうとしよう)
ある程度情報は引き抜けた次はこいつを倒す手立てを考える。
(【不死】、予想するに倒しても倒しても、数秒ほどあれば何度でも復活できるスキル………だがこんな強いスキルがノーリスクで使えるわけがない…………回数制限、魔力消費、事前に準備する必要があるのか)
それを確認するために下手に攻めずに逃げに徹している。
それからなんとかリンとかの戦闘を見て弱点を探る。
『はっはー!!逃げるしかできないようだな!!!』
弱点を見つけたらすぐ攻勢に出て、その頭砕いてやる!!!




