表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
158/470

呪いの首謀者は

廊下を抜けると、どこかの宮殿のような造りになっていた。


『ふむ、意外に早かったな』


その宮殿らしき場所には玉座らしき場所があり、そこに座り込んでいた。


「リッチか」


玉座に座っていたのは聖職者の服を着て、王冠を被り禍々しいオーラを発している骸骨だった。


『いかにもだよ、で、後ろにあるのが君たちが探している物だ』


リッチの背後には白い杖を起点とした魔法陣がある。


(本来ならそのまま壊しに行くんだがな)


こいつの発言で気になることろがあった。


「俺たちが来るのがわかっていたのか?」


先ほど“早かったな”と言った、つまりは俺たちがここに来るのを予想していたことになる。


『ふ、今年で作物が異常に気付くのは分かっていた、だがそれでもここに来るまでがかなり早くてな………だれを生贄にしたんだ?』


骸骨なのにニヤニヤしているのがわかる。


「さぁ、お前の知らない奴なのは確かだよ。それよりなんでこんなことをした、なんか怨みでもあるのか?」

『ははははははははは!!!!!!!!』


すると突然狂ったように叫びだす。


『私が誰かわかっていないのか!天才でもさすがにわからないか!!』


何やら興奮している。


『怨み、正解だ!!!私は怨みでこの姿になり復讐を企てたのだよ!!!!』


怨みか…………


(いろんな奴から買っているから、誰かは判断つかないな………………ただ)


リッチをよく観察する。


「(聖職者の服に高位神官の装備……となると候補は限られる、その中で最も俺に恨みを抱いているのは)………サルカザ・セラ、いやもう貴族の位はないんだったな。サルカザ・ボフェラアーヴェ()枢機卿、か」


すると満面の笑みを浮かべる。


それが正解と言わんばかりに。


『さすがの洞察力だよ、今後どのような化け物になるか見ものなのだがね、ここで死んでいくのが残念だよ』

「悪いがお断りだ、俺は年老いて死にたいからな」

『残念ながらこれは決定事項だ』


そういうとリッチは立ち上がり腕を振るう。


ガガガガガガガガガガ


壁や床から何十ものスケルトンが生まれてくる。


『では苦しみながら死んでくれ』


この言葉と共にスケルトンは襲い掛かってくる。





『あの者を殺せばいいんだな』

「ああ、存分にやってくれ、リンとセレナも頼んだぞ」

「はい」

「了解」


全員が戦闘態勢を取る。


まずは様子を観察する。


―――――

Name:サルカザ

Race:怨念魔骸骨(リッチ)

Lv:75

状態:死亡

HP:1500/―

MP:7538/7588


STR:27

VIT:45

DEX:96

AGI:35

INT:578


《スキル》

【火魔法:50】【水魔法:50】【風魔法:50】【土魔法:50】【雷魔法:50】【闇魔法:97】【魔力超自然回復:11】【暗視:73】【魔法耐性:95】【魔力視:―】【眷属召喚:75】【限界突破:17】【魔法強化:46】

《種族スキル》

【死霊魔法】【太陽虚弱】【不死】

《ユニークスキル》

―――――


―――――

死の王冠

★×6


【魔力超自然回復】【怨念魔骸骨化】


リッチの王が被る王冠。絶大な魔力回復を誇る代わりに被った対象は例外なく怨念魔法骸骨(リッチ)となってしまう。

―――――


モノクルで鑑定するとこうなっていた。


「なるほどその王冠を被るほど俺が憎かったのかな」


怨念魔骸骨(リッチ)、魔物になるのをわかっていて被ったそれほどだったのだろう。


『鑑定のモノクルか、そんなものでしか相手を推し量れないとはな。それと問いには是だ。この姿となってもお前を殺したいほどだよ!!』


リッチが腕を振ると三つの魔法式が背後に作られていく。


『私は教会で上り詰めるだけどれだけ苦労したか!!その苦労が貴様にわかるか!!生まれながらにユニークスキルに恵まれ!!自身にも様々なスキルが身に付き!!あまつさえ齢5歳で陛下の裏組織の重要な位置につける貴様がだ!!!!!【怨念強化】【鉄硬化】【黒骨】』


生み出されたスケルトンにもリッチ同様のオーラが付き、骨は真っ黒に染まる。


「うぅ、切れない」


セレナの【輝晶剣】では傷すらもつけられなくなっていた。


「こうやるのですよ、っ!」


リンの一閃がスケルトンを真っ二つにする。


「ね?」

「ねっじゃないわよ、まだそこまでの技量はないわよ!!」

「仕方ありませんね、では魔法主体で戦ってください、前衛はするので」


リンはセレナを助ける形で前衛に入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ