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たとえ子供でも

「会場の準備が整いました………もう一人の方は?」

「実は体調を崩しましてね、少しほかの場所で休憩しています、それよりも会場の案内をお願いします」

「かしこまりました」


僕たちは一つの部屋まで案内された。


メイドが何やら壁を触るとその分が無くなり道ができる。


「どうぞお進みください」


ここを進めば目的の場所だ。




中に進むと階段があり下りると大きな扉にたどり着く。


「お待ちしておりました、ここから先は会場になりますが、オークションについてご説明しましょうか」

「ああ頼む」




まずオークションは釣り上げ式で行われ、持ち込んだ、もしくは預けたグロウス金貨のみを使うことができる。


そして落札した商品は夜の晩餐会が終了し、帰る時に馬車に積み込まれる。


「そして持っていない金額を提示したりした場合は次回オークションの参加権剥奪される可能性があり、どのような手段をとっても金額を回収させてもらいますのでご注意ください」


そのまま扉が開けられ中に入ると席に案内された。


「へぇ~こんな風になっているんだ」

「ガルバさんも初めてなのですか?」

「ああ、ここまで大きい裏オークションは初めてだね」


すると続々と人が入ってくる。


「どうしたんだ?」


なにやらオルドがある方向をみて睨んでいる。


「いや、なんでもない」


僕もその方向を見てみると頭を総てを包む薄気味悪い仮面をしている大男とその傍にいる男を見ている。


「なんか気味悪いね」

「……ああ」


なにか因縁があるのかオルドの声が固い。









(あいつがか………)









オークション始まる。


「最初の商品はダンジョンで発掘された、この剣であります。」


すると詳細がステージに開示される。


―――――

万斬剣イズラ

★×7


【万斬】


ありとあらゆるものを切断する宝剣。これを持つものは自信を切らないように細心の注意を払わなくてはならないだろう。

―――――


「さて宝剣と呼べる代物です、説明に書いてある通りすべてを切断することができる(・・・)剣です」

「すごいな!!」


オルドは出てくる強い武器に興奮している。


「ガルバさん、資金はいくらほどなのですか?」

「グロウス金貨は400枚まで用意したよ」

「「「400?!」」」


僕たちはその金額に驚く。


「そんなにあるなら余裕かな~」

「な訳ないですよ」


リズが楽観的なことを言うがガルバさんは険しい顔をする。


「なんでですか?今出ている物なら余裕だと思いますが」

「たしかに今出ている物なら全く問題ないです、ですがこれから始まる人身売買では金額が跳ね上がりますから」


ステージに司会者が上がる。


「それでは人身売買を開催させていただきます」


ステージにシーツをかぶせてある人間が何人も入ってくる。


「まずはオードブルから、こちらはとある滅びた農村で手に入れた商品でございます」


一人のシーツが取られる。


「名前はカティナ、年は19、近くの農村でも有名に成り果ては領主からも婚姻が届くほどの美女でございます、そして処女でございます。さらには4つ下の妹も同時出品でございます………ただ誠に申し訳ないのですが妹の方は処女ではありませんのでそこはあしからず」


もう一つシーツが取られると、先ほどの女性よりを少し幼くした女性が出てくる。


「価格は二人合わせてから金貨70枚からです」

「75!」

「110!」

「130!」

「150!」


そこからは値段がすさまじい勢いで上がっていく。


「これって……」

「ここまで上がるのか」


武具や薬は超えても150程度だけど4人目でその数字を簡単に超えていった。


「わかりましたか?」

「で、ですがエルフは男なんですよ、そこまで値段が上がらないのでは?」








「では次に移りましょう、同じく滅びた農場からの商品です」


司会者がシーツを取るとまだあどけない少年が現れた。


「この少年はとある里の生き残りです、さまよっているところを私たちが確保しました」


明るい茶髪で僕たちとほぼ同じ年齢だ。


「それでは金貨40枚から始めです」

「55!」

「63!」

「67!」

「75!」



子供は仮面の婦人に金貨173枚で買われていった。


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