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【旧作】冷徹公爵の異世界人生~助けてほしいだと?なら見返りは?~  作者: 朝沖 拓内
第一章 こうして転生し盤石な人生を手に入れる
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魔道具製作

「とまぁ、このように書類から条件を制定しました。確認をお願いします」


少しやつれた顔をしている父上に確認してもらう。


「いいけど~………私がこんな状態になっても容赦なしとか、ブツブツ」

「自業自得です、俺の商会から勝手に金を借りた罰ですよ」


父上がサボらないように俺が監視をする。


一応、他の部屋でも他の文官が仕事をしてはいるのだが、重要な書類だけ父上に回るような形になっている。


だが、その重要な書類だけでも結構な量がある。


「(今回はそこまで重要じゃない奴も入れてもらっているけどな)……では続けてください」

「……バアルはどうするんだ?」

「俺は魔道具の依頼があったのでそちらの製作に掛かります」


俺はエルド殿下に頼まれた防御用の魔道具を作る予定だ。


「では母上、父上の監視をお願いしますね」

「わかったわ、バアルもお仕事頑張ってね」


父上の監視を母上に任せて、館のすぐそばにある自分の工房に向かう。


『ピ!おかえりなさいませ』


扉に手を当てると、俺の魔力を感知して扉が自動で開く。


中に入ると、資材置場からいくつかの鉱物、魔物の素材を選び、作業台に向かう。


「それじゃあ『魔導回路製作』」


すると目の前の金属の一部が一人でに動き小さい板の形になる。


「やっぱ不思議だよなスキルって」


今のは『魔道具製作』のスキルの一部だ。


このスキルは元々は『錬金術』というスキルだったのだが。


何度も【化合】と【分解】を繰り返しているうちにいつの間にか『魔道具製作』というスキルに代わっていた。


他にも様々なことができ、どれも常識では考えられないようなものだらけだ。


(たしかにこれは実践してみないとわからないな)


あの超常の存在の言葉通り、スキルは使ってようやく理解できた。


(あとは『魔導回路刻印』)


これは魔導回路に刻印を刻む……つまりは組み込む仕組みと魔法を設定する。


(発動条件は一定以上の運動量を検知、そして魔障壁を発動。その飛来してきたものの大きさと運動量で魔障壁の大きさ硬さを設定……魔障壁の発動距離は体から10cm離れた場所にして……これでいいだろう)


他にも生体認識、吸魔装置、蓄魔器(コンデンサー)、任意発動操作を組み込み重要な部分を作り終えた。


(う~ん、この大きさなら腕輪としてなら何とか……)


魔道回路は様々な機能を入れると相対的に規模が大きくなっていき、今回だと25平方センチメートルほどの大きさが最低限必要になる。


なので2×12.5に調節して丸くするといい感じに腕輪に見えなくもない。


「おし、次は」


金属少々、魔物の皮と小さい宝石、それと接着剤などを用意する。


「まずは魔導回路を包むように金属を張り付けて保護する。その外側に衝撃を吸収するように魔物の皮などを張り付け、さらに外側に金属を張り付けて……」


これで腕輪自体が完成だ。


「で、あとは……」


俺は腕輪と宝石を持ってとある店まで行く。


「おやっさんいるか?」

「おお、若様じゃないですか。今回はどうしましたか」

「この腕輪に宝石を装飾してほしい」


『装飾屋バーリ』、高価な髪飾りや耳飾りなどを扱う店だ。


「かしこまりました、お抱えの職人に作らせましょう」

「おや、だれ向けの腕輪などは聞かないんだな?」

「はは、商人は情報が命ですので」

「なるほど、すでに俺がだれに売るかを知っていたのか」


有名な装飾店は貴族のつながりが比較的に強い、その筋から今回の情報を聞いたのだろう。


「ちなみに誰がその情報を流してくれたんだ」

「……さすがのバアル様でも顧客の情報は無暗に流せません」


てことでここの店主は口も堅い。


「まぁいい、期限は1週間だ」

「それでしたら銀貨2枚ほどでどうでしょうか」

「わかった」


俺は財布から銀貨を出してそのまま手渡す。


「ああ、それと……魔道具を横流ししたらどうなるかわかっているだろうな」

「それはもう」


脅しを入れておくのを忘れない。


(まぁあの中身を見て理解できる奴がどれだけいるか)


他にも中身を見ようとすれば自壊するようにセットもしてあるから問題ない。



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― 新着の感想 ―
[一言] 魔法やなんやってあるのに契約書なり誓約書なりは無いのな
2021/05/21 20:29 退会済み
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