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因縁相手の領地、でも関わらなければ関係ないよな

そして夏休みが来ると各々準備を整えてソフィアの巡礼に同行する。


「それでソフィア、行先は?」

「えっと………アズバン領の教会……」


「「「「え?!」」」」


行先はまさかのニゼルの領地だった。







それから約半月かけてアズバン領まで移動した。


「へぇ~~意外に発展しているね~~」


交易の場として有名なアズバン領。


その名前に見合うほどの大きな交易所やフリーマーケットが開かれている。


「あのすいません、教会はどちらにあるかわかりますか?」

「お嬢ちゃんはシスター見習いかい、偉いね、教会ならマーケット広場を向けた先にあるよ」

「ありがとうございます」


教会の場所を聞き移動する。


「お待ちしていました、シスターソフィア」

「遅れて申し訳ありません、シスターエルダ」


教会はさすがと言うほど立派だった。


豪華な扉の前では一人の女性神官が待っていた。


「皆さんもソフィアの護衛お疲れさまでした」

「いえ、僕たちはタダの付き添いで」

「そうなのですか?では今後ともソフィアと仲良くしてあげてくださいね」


そういいシスターはソフィアにとある紙を渡した。


「では巡礼について説明しますがよろしいですか?」

「はい、お願いします」




ソフィアが所属しているのは神光教という。


教祖であるアマルクは神に祝福された聖人だった。


彼は神からの教えを受け、それを弟子に広めていくのが神光教の始まり。


ある時、世界を見てみたいと彼は言い、いくつもの国を巡った、そこで困っている人を助けて回っていた。


これが巡礼の元になった部分らしい。


アマルクは人が争うのを見て見て嘆いた。


人はなぜ人を傷つけるのか、と。


そして彼は多くの人たちに教えを説き、争いがない世界にしようとした。


これが神光教の根幹となっている


そして彼は寿命が尽き、老死するのだが彼の意思は教えられた子供たちによって広がり今の規模の宗教となった。


そしてグロウス王国は神光教を国教としている。





「それで巡礼はどこに行くの?」


今僕たちは教会の一室にいる。


本来なら宿を取るのだが、巡礼者とその護衛と言うことで一室を貸してくれたのだ。


「巡礼は一番北の村に行き、そこの牧師様に書状をもらってくるそうです」



ということで翌日、僕たちは馬車に乗り最も北の村に向かう。






「ここがねぇ~~」


馬車を乗り継ぎ何日かかけて最北の村まで来た。


村はいかにも開拓村という感じだ。


「おお、マークスさん、今日はどんなのを商売しに来たんだ?」

「そうだな、塩と少量の砂糖、あとは防寒着を売りに来たんだ」


僕たちの乗ってきたのは商人の馬車で商売のついでで乗せてもらっていた。


「さて条件通り働いてもらうよ」


まぁ、馬車に乗せてもらう代わりに一日だけ手伝う約束になっているんだけどね。


ということで僕たちは馬車から荷物を降ろし、家の中に運び込む。


その間にマークスさんは布を敷き露店の準備をしていた。


荷物を総て降ろし終わるとマークスさんは露店の許可を村長に取りに行く。

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