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人身売買

「奴隷については毎回こんな感じか?」

「いえ、今回はかなり上位の方ですよ。おそらくあの年齢まで処女を保っているので高値が付いているのでしょ言う」


なぜ処女が高値になっているのか、それはこの世界での医療技術によるものだ。


「性病になる心配がないからか」

「さようでございます」


この世界では性病は薬でしか治らない、病気なら魔法で治るはずではと思う人もいるだろうがこれは無理なのだ。


魔法で治させないのは多々ある、出産、性病、障害、古傷、これらは基本的に魔法では治すことはできないのだ。


それゆえに貴族社会では貞操はかなり重要になってくる。


「まぁほかにも美しいという理由でも金額が上がっていますがね」


あの美しさだと貴族の妾になれても不思議でないくらいだもんな……


「ほかにも、まぁ下品な話ですが両方を一気になどですか」


付加価値も付いているってことか。


「350!」

「350枚出ました!ほかにはいらっしゃいますでしょうか~」


誰も声を出さない、どうやらここで仕舞いのようだ。


「では金貨350枚で落札とさせていただきます!!」


木槌を鳴らし終了する。


「意外に高値が出ましたね」

「あれで高値なのか?」

「はい、平民の娘なら大体70から100ほど、その娘が美しかったら150ぐらい、さらには処女だった場合200まで伸びます、あとは付加価値によりますね」


なら今回はかなりの高値が付いたわけだな。


「で、落札したのは……」

「ああ、あの方も有名ですね、クメニギスの貴族です」


拍手が起こり落札者は立ち上がり礼をする。


「……これからのことを考えれば笑顔にはなれませんけどね」


話で聞くとあの貴族はここで何度も女性を購入することをしては使いつぶしているみたいだ。


「それでは次に行きましょう」


次に前に出てきたのはやけに小さかった。


「では次に移りましょう、同じく滅びた農場からの商品です」

「何で滅びた農場と言うんだろうな」

「それはですね」


俺の疑問にアルガは答えてくれる。


滅びたってのは盗賊に襲われた村や戦争で捕えて来たものっていう意味なのだそうだ。


(まぁそうでもしなければ闇オークションとは呼ばれないか)


司会者がシーツを取るとまだあどけない少年が現れた。


「この少年はとある里の生き残りです、さまよっているところを私たちが確保しました」


少年は明るい茶髪でまさにやんちゃ盛りという年齢だ。


「あれでも需要があるのか?」

「ええ、婦人には結構……それとごく一部ですが男性にも」


ペットもしくは玩具というところか。


「ご愁傷様、あの子供に明るい未来が来ることを祈っているよ」


子供は仮面の婦人に金貨173枚で買われていった。


「では次に移りたいと思います」


それから様々な人が出てきては落札されていった。


「次の商品は今回最後の商品で比較的に手に入りにくい商品となっています」


シーツを取るとそこには耳が長く、髪が長いエルフの男の子(・・・)がそこにいた。


容姿は先ほど出た子供よりも幼い。

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