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裏オークション

ステージが上がり、司会が話を始める。


オークションの方法は一般的で釣り上げ式になっている。手元の札を上げて金額を重ねていく。


そして貨幣だがアズバン領ということでグロウス金貨が使われている。


(他国から来ている人達からしたら少し不利に感じるだろうな)


そして幕が上がりオークションが始まる。


(さて、あいつらは来ているのか…………本当にいるとはな)


少し離れた場所に場違いな子供が仮面を被っているのが見える。


「アルガ有名どころは知っているか?」

「はい、組が再編される前から何度も参加していますので有名どころならほとんど知っています」


解説役としては十分だな。


最初のオークションが始める。


「最初の商品はダンジョンで発掘された、この剣であります。」


すると詳細がステージに開示される。


―――――

万斬剣イズラ

★×7


【万斬】


ありとあらゆるものを切断する宝剣。これを持つものは自身を切らないように細心の注意を払わなくてはならないだろう。

―――――


「さて宝剣と呼べる代物です、説明に書いてある通りすべてを切断することができる(・・・)剣です」


なんか面白い言い方だな、『切断する』じゃなく『することができる』か。


(多分だが理論的にはできるけど実現するのが難しいのだろう)


まぁレア度は高いから買う奴もいるのだろう。


「では金貨15枚から始めさせていただきます」

「16!!」

「18!!」

「22!!」


値段がどんどん釣り上げられていく。


「アルガは参加しないのか?」

「残念ですが私は剣を使いませんから」


そうだな、どちらかというとペンを持って部下に指示するタイプだな。


「150!!」

「150出ました、150、これ以上のお客様はいますか~」


司会者が問いかけるが誰も手を上げない。


「では58番のお客様の落札です、盛大な拍手を」


パチパチパチパチ


58番は立ち上がり礼をする。


「アレがだれかわかるか?」

「ええ、ネンラールの伯爵ですね、武勇の有名な家ですね」

「そうか……頭はそこまで良くないようだな」

「ええ、そうですね」


アルガもどうやら司会者の言い回しに気づいたようだ。


拍手も収まり、続きが始める。


「では次の出品に移りたいと思います」






それからいくつもの武具や薬が出品されては落札されていく。


(ぶっちゃけ微妙だな)


既にそれなりの装備を持っているのでほしいとは思わない。


「キラ様、次はメインの一つ奴隷売買が始まりますよ」

「ほぅ」


あんまり興味がない、むしろバレるリスクを考えると押し付けられても嫌な気分になるだろう。


「それでは人身売買を開催させていただきます」


ステージにシーツをかぶせてある人間が何人も入ってくる。


「まずはオードブルから、こちらはとある滅びた農村で手に入れた商品でございます」


一人のシーツが取られる。


「名前はカティナ、歳は19、近くの農村でも有名に成り、果ては領主からも話が届くほどの美女でございます」


現れたのは下着の身を付けた女性だ。髪は長く、輝く金色で、肌はうっすらと焼けて健康的な印象を見せる。体型はグラビアアイドルみたいに出るところは出て引っ込んでいるところは引っ込んでいる、まさに女性の理想の体型だろう。


「そして処女でございます、さらには4つ下の妹も同時出品でございます………ただ誠に申し訳ないのですが妹の方は処女ではありませんのでそこはあしからず」


もう一つシーツが取られると、先ほどの女性よりを少し幼くした女性が出てくる。


「価格は二人合わせてから金貨70枚からです」

「75!」

「110!」

「130!」

「150!」


それからもすごい勢いで金額が伸びていく。

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