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町にて

「...ふぅ」

やっと着いた。日も傾き始めてる。てか、昼頃から移動し始めて、かなり時間がかかった気がする。とりあえず自転車から降りる。周りの人は皆質素な服を着ている。そして何故か俺に視線が集まってる気がする。なんでだろう。とりあえず宿を探そうかな。あ、でもお金がない。どうしよう。流石に初日から野宿はごめんだ。...そうだ、こういう時にあの能力を使えばいいのか!よし、んじゃ行くぞ。そのような結論に至った俺は、お金が欲しいと念じる。よし、これで金銭問題は解k...あれ?どこにも落ちてない。もしかしてここの物は出せないってこと?...マジっすか。本当にヤバイ。もう野宿しか無いのか。そんなことを考えていると、

「きゃあああっ!泥棒〜〜!!」

後ろでそんな叫び声が聞こえた。反射的に振り返ると、如何にも泥棒って感じのおっさんが何かが入った袋を片手に走ってるではないですか。叫んだのはどうやら涙目になっている女性。ん?よく見たらめっちゃ綺麗...

「おら待てやこん泥棒がぁぁぁぁッ!!」

考える前に俺は泥棒めがけて走ってた。自転車使えって?んなもん知らんな。こちとら足の速さは学校内でトップレベルだったんだぞ!流石に中年のおっさんには負けたくないよ!そんなことを脳内で叫んでいるうちに、手を伸ばせば届く距離まで縮まってた。

「観念しろやこのクソジジィーーッ!!」

一瞬「ジジィじゃねーよ若僧がッ!」って聞こえた気がするが、そんなものは無視。俺は泥棒(多分おっさん)に飛び掛った。計算通り、泥棒が下になって倒れた。すぐさま俺は泥棒の右手首を掴み、そこに握られてた袋を取り上げる。どうやらこのおっさん、こけたときに足をやったらしく、立てそうにない。流石に放置はできないので、この泥棒を交番らしき建物まで運んだ。

◇◇◇◇

「本当にありがとうございました!!」

「いやいや、それほどでもないですよ。こういうのは日常茶飯事でしたし」

被害にあった女性、もとい少女は本当に綺麗な人だった。年は俺と同じくらいかな。銀髪碧眼で、髪は少し短め。真面目そうな性格の人だった。ちなみに日常茶飯事というのはもちろん嘘だ。日本であんなのにしょっちゅう出くわしたら治安が良いって絶対言われない。

「それでも本当にありがとうございます!だって今の私の所持金、これだけですから」

今更だが、俺は今その少女と話をしている。といっても、袋(実は財布だった)を渡した時に向こうから話しかけられたんだけど。やっぱこういう人と話す機会が無かったせいか、少し緊張している。

「折角ですし、何かお礼がしたいのですが...」

少女はそんなことを言い出してきた。やばい、返答にすごく困る奴だこれ。てかこの子顔赤くない?まさかね...ってあかん!その思考は絶対やばい!急いで脳内を強制シャットダウンする。

「折角財布を取り返してもらったんですし、少しばかりですが、受け取ってくれないでしょうか」

そう言われて我に帰ると、彼女の手には、金貨が2枚あった。折角だし、もらおうかな。

「あ、うん。そうしようかな。ありがとうね」

そして彼女から金貨2枚を受け取り、俺は宿に向かうことにした。...あれ?何か忘れているような...

「あ、自転車置きっ放しだった」

つい声が漏れてしまった。慌てて俺は自転車があった場所に向かう。そんな中、くすくすと笑う声が聞こえたのであった。

◇◇◇◇

「あ、自転車置きっ放しだった」

彼はそんなことを言います。じてんしゃ っていうのはなんなのでしょう。私にもさっぱり分かりません。でも何か忘れたようです。つい笑ってしまいました。私もこの後彼の名前を聞くのを忘れているのに気付くのでした。

◇◇◇◇

あの後宿をとった後に飯を食った。これで分かったことはいくつかある。まずはここの貨幣についてだ。ここは「ゴールド」という金貨と、「クレジット」という銀貨で取引が行われているらしい。この時点でここは異世界なんだなって確信してしまった。でもあまり実感が湧かない。ま、そんなことは置いといて、1ゴールドは100クレジットと同価値らしく、物価も大体100クレジットぐらいだ。ちなみにこの宿は2泊で50クレジットだった。あと、料理はめっちゃうまいってのも分かった。ざっとこんなもんだ。とりあえずもう寝ようかな。もう暗いし。そして俺は寝ることにした。...なんか下が騒がしいな。不安なので起きて外を確認する。すると、

「うわっマジかよ」

外には夜盗らしき人達が。ざっと10人程だろうか。7人は剣を持っていて、残りの人達は手ぶらだったが、腰に短剣を下げていた。顔は目以外布で覆われていて、しっかりとした体つきだった。すると夜盗らは俺たちのいる宿に入っていった。と同時に

『オラァ、金目の物を全部よこしな!』

そんな声が聞こえ、ざわめきが大きくなった。やばい、とりあえず逃げないと。そう思い、俺は部屋を出た。

一階に着くと、周りは物凄いことになっていた。大体の人は正座で両腕を上げていて、何人かは血を流して倒れていた。多分夜盗らに抵抗したのだろう。一応息はあるように見える。にしてもこの夜盗らは酷いことするなぁ。あえて殺さないで痛めつけるなんて。そんなことを考えてると夜盗の1人と目が合った。やっべ。

「ボス、階段のとこに若僧が1人いますよ」

やっべ、チクられた。こうなったらなんとしてでも逃げなきゃ。

「おい若僧。命か惜しけりゃ金目の物出してここにひざまずきな。そうすれば命だけは助けてやってもいいぜ」

すると夜盗らから笑いが起こる。「流石ボス!」「ボスは優しいですねー!」そんな声も聞こえる。なんか馬鹿にされてる気がした。ちょっとイラってきた。んじゃ、実験がてら、ちょっと暴れてみますか。そして俺はあるものを取り出し、その後、

パァァァン!!

銃声が響いた。すると夜盗の1人は頭から血を流して倒れてた。

「おお、三八式すげえ」

俺が取り出したのは旧日本陸軍の小銃である三八式歩兵銃。結構知名度の高い銃の一つだ。それを取り出してさっき俺と目が合った奴に撃った。そして見事に命中したというわけだ。とっさ撃ちでこの精度。感嘆のあまりつい声が出てしまった。

「おいおい嘘だろ?」「今一瞬で殺られたぞ!?」「魔法か!?」夜盗らから驚きの声が漏れる。ボスらしき人も冷や汗をかいている。ちょっと煽ってみよ。

「おいおい、さっきまでいきってたくせに銃声1発でこの様か?ここの夜盗も弱腰野郎ばっかだな、フッ」

最後は鼻で笑って言ってみた。流石にキレるかな?にやけてみる。わぁお、夜盗の方々キレてらっしゃる。

「1人殺したからって調子乗んなよこの若僧がッ!野郎共、殺ってやれ!!」

途端、夜盗共が襲いかかってきた。

「おい、ちょっ!(パァァァン!)」

まず1キル。急いでリロード。構えようとしたとき、1人が斬りかかってきた。

「よくも殺ってくれたなぁッ!喰らえ!(パァァァン!)ふぐぉっ!」

はい2キル。だがまた1人斬りかかってきた。

「17歳相手に容赦ねぇな!クソッタレがッ!!ウォォォォラァッ!!」

そして俺は旧日本陸軍の代名詞。銃剣突撃をかました。夜盗の1人の腹に銃剣が刺さる。腕に切り傷を負ったが、気にしてる暇などない。そのまま俺は銃剣を横にスライドさせて1人斬り倒す。そして間髪入れずにもう1人にも突っ込む。そいつも突っ込んできたので1発ぶっ放した。銃声と共に倒れたので、次の標的を探s

「うっ...ッ!!」

背後から刺されたらしい。幸い浅く刺さったので、動けないほどは無かった。だが痛い。

「...クソガァァァッ!!」

そして俺は刺した奴の腕に思い切り噛み付く。おかげでそいつが俺から離れたのですぐさま俺はそいつを撃ち殺した。

「おい次はどいつだッ!...ってあれ?」

もうそこには夜盗らの姿はない。俺は夜盗を撃退したのだ。そう思った瞬間、俺は崩れ落ちてしまった。立ち上がろうとしても体が言うことを聞かない。よく見ると、俺は満身創痍だった。そう言えば某FPSゲームで万歳突撃っていう特殊スキルがあった気がする。その中身は確か、銃剣突撃中はダメージが入りにくいんだっけ。正に俺はさっきそういう状況だったんだなって思うと、意識が遠のいていき、そして俺の意識はそこで途切れた。

次回 なんかいるんだけど

みなさんこんにちは。心木剛太です。後書きの欄があるなんて思ってもいませんでしたwやっぱ馬鹿なのかもしれない(自虐

さて、今回はいかがだったでしょうか。実際、バトルものはどう書けばよいかあまり分からなくて、思うがままに書いたのですが、伝わったでしょうか。感想やアドバイス等があれば、コメントよろしくお願いします。それではまたお会いしましょう!

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