表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンサンブル!  作者: 110番目の純
普通ってなんだ?
2/2

1

春が始まってから1ヶ月経とうとしていた。もうすぐ5月にさしかかろうとした時期だ。





その時期に学校に転入というととても違和感をもつ。5月、7月、11月に入っても違和感は抜けきれないが、学校が始まって、2週間目で転入生が入るのがもっと違和感がある。





始まって2週間目というと、学校に慣れ初めて、友達が出来始める時期といっても過言ではない。その中にまた新しい人が入ってくるというのだ。違和感にしか思えない。





少年は思った。これからどうしようと。久々の学校生活とはいえ、今後どうやって過ごしていこうと考えていた。





考えているうちに先生がやってきた。黒いフリースで下はスーツ、いかにも働く女性という格好だった。





「始めまして。私あなたの担任になります、手越と申します。よろしくお願いします。」





「よろしくお願いします」





手越が頭をさげると、少年も頭をさげた。少年はたどたどしく手越を見つめていた。





「学校の中の説明をしようと思っていたんだけど…… 時間がないから先にHRしに学校に行きましょう、いいですか?」





「あ……はい。お願いします。」



廊下を出ると、みんなの視線は一気に少年へと向けられた。まるで不可思議な物を見てるか様にまじまじと見つめてくる。



こんな雰囲気にもう慣れを通り越して苦笑いをし始めた。いや、それともヤケなのか?



通り過ぎる男女学生の中に一人の女子がカメラをこっちに向けた。



「はーい! こっちに1まーい!」



「えっ?」



綺麗なシャッター音が廊下に響いた。手越は手を額に当て、ため息を吐いた。一方少年はあっけらかんとして今の状況を理解出来ずにいた。



「うーん、イマイチなんよなー。もうちょっと顔を高めに……」



「あのねぇ…… もうHRの予鈴は鳴ってるのよ!早く、教室に…」



「はいはーい! もう一回いくよー! えーーーがーーーお!」



言葉にのってしまい、少年は引きつり笑いになってしまった。しかし、それ以上に担任の手越がノリノリで両手Vサインしてる事に更に引きつってしまった。



無情なシャッター音が流れる。



「はーい!頂きました~! これはグゥーですなぁ~! 今度の新聞楽しみねー!」



「ちょ、ちょっと! 何やらせんのよ! 文屋には流さないでね…って、廊下走んなーーー!」



顔を赤らめながら、大声を叫ぶ、先生はまさにお猿 さんに見えた。少年はこの先、どうなるか不安でしょうがなかった。手越は一旦、深呼吸して、



「………恥ずかしい所を見せてしまったわね。今のは秘密にしといてね?」



「は、はぁ……」



どうなるんだろうか、学校生活。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ