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2005年度

 2005年は、経済的には少し明るい兆しが見えてくる日々だった。ようやく景気が回復し始めるかどうかというところで、失業率も低下傾向になり、新卒の採用状況も少しよくなってきていた。相変わらず昇給は定期昇給ぐらいで、ボーナスの月数も多くはないけれど、少なくとも明日会社がどうこうなるとか、職を失うとかいう危機感は、少し遠のいてきていた。


 実際、株価の推移も堅調だった。東証株価指数(TOPIX)は、2005年の1100台から、2006年当初は1600超まで上昇し、来年度はもう少し状況がよくなるのではないかという明るい兆しを感じる時期でもあった。


 しかし、その希望は、2006年の年明け早々に打ち砕かれる。東京地検特捜部が、ライブドアに強制捜査に入り、これに伴うライブドアショックで株価が急落したのだ。ただ、そんな中でも僕は機械的な積み立てを続けた。積立てを続ける上では、こうした短期の急落は避けて通れない。むしろ、この局面でどれだけ平常心でいられるかが最初の試金石になった。結局、ライブドアショックで急落した株価は、何だかんだといって1年以内に元の水準に戻ることになる。


 残ったのは、急落時に多めに買えた資産がもたらしてくれた利益と、下落相場に向かう心構えだった。このとき、短期的な市場全体の急落に過度におびえることなく、最初に立てた方針を機械的に執行していくことによる利益の味を知ったことが、この先の資産運用で大きな意味を持つことを、僕はまだ知らなかった。


 私生活も充実していた。新婚1年目の夫婦生活は楽しく、子供ができたら行けなくなるだろう海外旅行にも行った。出費が大きくなりすぎないようにするために、行き先は東南アジア。人生やはり息抜きも必要なので、節約を意識しながらも使うところには使うという生活が、だんだん身についてきた。


 そして、2006年1月には妻の妊娠が判明。こんなにすんなりと子どもができるとは思っていなかった一方、これからは、次の世代とともに生きて行くのだと、本当に守るべきものができたことを実感した。



【家計と資産の概要】2006年3月

 年度末の時点での家計と資産の状況です。


 収入の部

  夫

 月収:33万円(残業込み)

   手取:27万円

   年収:520万円

 月収:30万円(残業なし)

   手取:24万円

 年収:480万円


 貯金の部

  貯金:300万円


 資産の部

  株式

   43万円

  投資信託

   日本株式:62万円(△17万円)

   世界株式:27万円(△3万円)

   投信合計:89万円(△20万円)


 積立状況

   TOPIX連動:毎月1万5000円

   先進国株式投信:毎月1万5000円

   累積積立投資額:69万円



※2005年以降、貯金額・資産額は夫婦合算額です。

※投資信託は年度末の時価を表示し、括弧内で損益を表示します。△が含み益、▲が含み損です。


【コラム】妊娠と出産

 妊娠と出産については、関係する制度がかなり多いので、何回かに分けたコラムにします。今回は、制度的な話や経済的な話を抜きにした、生活上の対応についてです。


 まず、妊娠したかもしれないことが分かったとき、具体的には市販の妊娠検査キットで陽性の反応が出たり、明らかに月経が遅れたりしているときの対応です。このような場合に、本当に妊娠しているのかどうかを診断できるのは医師だけなので、まずは産婦人科に行くことになります。そこで、そこで妊娠の診断がされると、役所に提出するための書類(妊娠届出書)がもらえます。


 妊娠届出書を持って市町村の役所に行くと、母子手帳が交付されます。母子手帳は、「母子」となっていますが、男親にとってもとても大切なものなので、名称に惑わされず、男性もきちんと内容を確認するようにしてください。母子手帳では、妊娠出産の経過だけでなく、その後の子の成長、予防接種の履歴など、概ね小学校を卒業するぐらいまでの健康に関する経過が全て網羅できるようになっています。


 また、多くの保健所では、「両親学級」などという名称で、実際に子どもが生まれた後の育児の実際や、授乳の仕方、おむつの変え方などを勉強する教室を開いています。これは、夫婦揃って是非参加しましょう。昔は大家族で、親子3世代に伯父叔母家族も近くにいる、というような環境が普通でしたが、近年の、特に都市部の子育ては核家族での対応になります。そのとき、いきなり赤ちゃんの世話をできるかというと、それは無理なのです。


 本当なら、高校の家庭科あたりで乳幼児のお世話について勉強できるといいのでしょうが、日本の学校教育では、妊娠や出産について体系的に学ぶ機会が少ない傾向があります。そのため、こうしたことを学ぶ機会に乏しいのが現実です。しかし、実際に赤ちゃんが生まれてしまえば、子育てはその瞬間から始まります。準備をしないで仕事のプレゼンをすることがあり得ないのと同じように、準備をしないで育児をすることもあり得ないのです。出産予定日までは、思っているよりあっという間ですから、慌てて準備することにならないよう、少しずつ心の準備を整えていきましょう。

 この物語はフィクションです。歴史的な事実として、固有名詞で触れられる企業もありますし、株価や指数などは現実の数字に即していますが、それらはいずれも、あくまで実在の企業等をモデルとして再構築したものに過ぎず、記載された内容が真実であることは保証しません。


 物語内(コラムを含みます。以下同じ。)で紹介する銘柄や投資手法について推奨したり勧誘したりするものでないことはもちろん、投資そのものについて推奨する意図はありませんし、投資の結果を保証するものでもありません。投資判断はあくまでも各自の自己責任でお願いします。


 この物語では、法律や税金の制度を紹介している部分があります。可能な限り正確を期しましたが、その正確性を保証することはできません。また、近年は制度改正のテンポが速いので、早晩、ここに書かれている法律や税制は、現実に適合しなくなることが見込まれます。そうした点を除いても、具体的な状況に対する法律や税制の適用について、筆者はその責任を負いません。その種の判断はあくまでも各自の自己責任で、そして、ご自身で判断が難しい問題については、弁護士や税理士、FPといった専門家への相談を強くお勧めします。

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