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1:新しい出会い

「太一〜!また明日ね」

「うん。気をつけて帰れよーミキ」

そう言って手を振っていつものように別れた帰り道。

“また明日”

その明日が来なくなるなんて、想像もしてなかった中2の冬。



あの事故から2年経ち、私は高校生になった。

太一…

私の名前は柏原美彩希(かしわばらみさき)今日から高校生1年生。

私の恋人、村尾太一(むらおたいち)は、交通事故で死亡してしまった。私の両親は、太一を自分の子供のように──いや、自分の子供以上に───可愛がっていた。

そんな太一を亡くして、母は私のせいだと言い、家を出ていってしまった。それで両親も離婚してしまった。

私は父と二人暮らししているが、父は仕事が忙しく、あまり家には帰らない。どんな仕事をしているのかはわからない。だけど、毎月3日に帰って来て、1ヶ月の生活費などを置いていってくれる。

だから、私は一人暮らしをしているようなものだ。

こんな生活を2年も続けているからあまり寂しいと思った事はない。ただ、友達が両親と仲良くしているところを見ると、寂しくなったりはするけど、甘えたりはしなかった。

そう。本当に甘えたりはしなかった。母は自分のせいで出ていってしまい、父は私のせいで仕事に明け暮れる日々。全部私のまいた種だから、甘えるなんてできなかった。

それからずっと、恋人もいらないと思っていたし、そんなものをつくっても私のせいでまた、失ってしまうかもしれないという恐怖から、そういう事から逃げていた。

「美彩希ー!早く行かないと初日から遅刻だよぉ!?」

私はハッとした。

いつの間にか、道の真ん中で止まっていたらしい。

中学からの親友の、久保田杏那(くぼたあんな)が私の制服の裾を引っ張りながら言った。

「ああ……ごめん。考え事してたぁー」

適当に手を軽くひらひら振りながら歩きだした。

杏那も、全くという感じで歩きだした。

杏那は、中学の時からずっと私の事見ていてくれた親友。太一が亡くなって、母が出ていった時も、毎日私の家に来て、励ましてくれた。杏那のおかげで元気になれたし、今の私がいるのは、杏那のおかげだと思う。杏那は私にとって大切な存在。

「あーあ!素敵な人いないかなぁー!イケメンに会いたい!!」

今朝からずっと杏那はこんな感じ。中学の時、杏那は彼氏とあんまりうまくいかなくて、何回も別れていた。だから、高校では素敵な恋をしたいらしい。

私は……そんな人欲しいとは思わないけど。

「ねーね!美彩希も新しい恋見つけようよ!タイちゃんもそれを望んでると思うしぃ!」

タイちゃんとは、私の亡くなった恋人、五木太一(いつきたいち)の事。

「だからさっ!明日の来週の合コン、一緒に行かない!?」

「はっ?!合コン!?いや……行った事ないしいいわ……」

そう言うと、杏那は、私の肩をがっちり掴んで、顔を近付けてきた。

「あ・の・ね!!!あんまりウジウジしてるといい人見つかんないよ!?それにっっ!今回の合コンの相手、イケメンがいるって噂の虹ヶ丘高校のメンバーだよ!?」

そこまで言って、杏那は手を離した。

「だから行こうよ!人生思い切りが大切よ!タイちゃんもそう思ってるよ!!」

「やっ…いいよ!杏那の気持ちは嬉しいけど、私、まだ太一が好きだし、太一以外考えられないもん……!!」

そう言うと、杏那は大人しく引き下がってくれた。

……と思っていたが……!!


土曜日になり、杏那から相談があると言われ、待ち合わせ場所の駅前のファミレスに行くと───。

笑顔で杏那が───

「合コンの相手、もうすぐ着くよ」

と、可愛くウインクして言ってきた。

ああ……杏那はこういう奴だったと思いながら席についた。

だけど、ここで思わぬ出会いがあることに、私はまだ気付いていなかった。

どうでしたか?

あまり上手に書けていませんが、ぜひ、次も読んで頂けると嬉しいです(>_<)



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