突然の追放とか言うテンプレート 7
次に、農民の上に位置しているのが平民。
俗に言う一般市民だ。
農民の方が位が下……とされているのは、世間的にそう言う風潮があるから。
ここ、ラームズ伯爵領に置いては、そこまで明確な差がある訳ではないな。
ただ、ここに関しては自治領によって定められている法律によって異なるから……まぁ、伯爵様に感謝をして置く事にしよう。
そこらの町娘から、豪族や土豪辺りまでがこのクラスに値する。
豪商とかも平民ではあるが……正直、下手な騎士爵よりも発言権を持っていたりするから……正直、ビミョーな所ではある。
所詮、ここらは曖昧な物なのかも知れないなぁ。
この上にふんぞり返るのが、いよいよやって来ました貴族様。
貴族の位は、それぞれ騎士団の幹部等に与えられる準騎士爵。
そして、騎士団長等に与えられる騎士爵。
詳しく語ると長くなるので、とりまこう言うのがあると思ってくれれば嬉しい。
一定の功績を得た騎士等が、更に上の勲章を得て地位や名声を得た存在は準男爵となり、子供に自分の爵位を世襲させる事が可能になる。
尚、騎士爵までは当代限りだ。
この上に男爵がある。
主に過去の大戦で、大きな戦果を出した武勲に優れた存在や、昔から町や村のトップとして君臨していた元・豪族は、一般的に男爵と言う爵位を国から貰い受ける事で貴族へとクラスチェンジしている。
主に村長が多いかな?
まぁ、そう言う考えでいてくれると嬉しい。
そして、クズ野郎と同格に当たるのが子爵位だ。
昔から現在のロックウォールに使えていた宮廷騎士等が王家より爵位を承り、一定の領地を貰ったりする貴族辺りが子爵に落ち着く。
比較的規模の大きな町の長をやっている存在が、この子爵に当たる訳だ。
抽象的に日本風味で言うと、市長辺りがここらのクラスに属すると思って貰えると良いかな。
但し、民主国家ではないので、国民投票なんて洒落た物はないし? 同様に市民からの弾劾決議案が出されると言う事もない。
まぁ、だからと言って好き勝手に市民を蹂躙しても良いと言う訳でもないんだけどな。
その理由が、この上にいる伯爵位。
このクラスまで来ると、伯爵によって色々な歴史を持っているので……まぁ、一概には言えないけど、大体は昔からその地域を収めている偉い人と考えれば、大体それで当たっている。
現代風に言うと県知事辺りに相当する存在だな。
市町村を取りまとめる男爵や子爵を統括する、総責任者なのが伯爵様だ。
江戸時代の大名とかに似てるかも知れない。
ここロックウォールには、県に当たるエリアが25個存在しており、それぞれ領都には自治体が存在している。
王国が定めた法律とは別に、その自治体オリジナルの法律が別個存在し、基本的な部分は領内で定められたルール……まぁ、自治体の法律を元に取り行われる。
日本にも県が定めた独自ルールはあるし、海外とかで有名なのは……そうだなぁ? アメリカにも州独自の法律があるだろ? あれと同じだな。
この上にいるのが侯爵位。
日本風に言うと、一定の地方……例えば、関東地方とか東海地方とか、色々とあると思うんだけど、これら地方の行政を取りまとめる総監督が、この侯爵に当たる。
例えば、六つの県に代表される県を一つ置いて、その県を任されている県知事が、この侯爵様である場合が多い。
また、六つの県の総代表でもある為、主に国へと問題を提起する有力な存在でもある。
戦国時代後期に君臨した巨大な大名とかに少し似てるかも知れないな。
ここが暴君だったら、その地方は死ぬ。
馬鹿に侯爵は務まらないのだ。
貴族位の最高格が公爵となる。
公爵は、今のロックウォールが出来た当初から代々忠臣として働いて来た大臣や元帥、国家の中枢を担う元王族等がいる。
元王族と表現したのは他でもない。
ロックウォールの属国となった小国の王様等が、この辺りに格付けされている場合が多いからだ。
一応、国としての体が完全に消滅した訳ではなく、公国と言う形で残ってはいる。
但し、この国はあくまでも『王国』なので、帝国の様に色々な国々が独立して存在している訳ではない。
う~ん、ここらの話しを掘り下げるとクッソ面倒だから、とりまここまでにして置こうか。
都道府県の『府』に価する特殊な権利を持つ場所があって、そこだけはちょっとだけ特別な貴族が治めており、地位も最高位の公爵様が治めている場所……と思って欲しい。
これでも説明下手ですね、うん申し訳ない。