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テンプレート  作者: 雲州ミカン
パーティー追放編 一章
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突然の追放とか言うテンプレート 9

 まず、隕石ってのがどんだけヤベーのかを軽く語ろう。


 隕石ってのは、宇宙から引力に引っ張られてグングン勢いを付け……更に大気圏に突入する事で燃え盛る火炎状態になって地上へと衝突する。

 ここがポイントだ。

 地上へと『衝突』するのだ。


 この衝突エネルギーは、隕石の大きさと言うか……隕石が持っている質量に応じて衝突エネルギー量が異なって行くのだが、見た目と重さは別物だと言う部分に大きな問題がある。


 例えば、だ?


 直径1メートルの隕石が落ちて来た時の衝突エネルギーと、直径10メートルの隕石が落ちて来た時の衝突エネルギーは、見た目的には10倍だから威力も10倍……って思うだろ?

 見た感じだとそうなる。

 しかし、体積が10倍だからと言って、質量も10倍なのかと言ったら大間違い。

 隕石に含まれている物質にもよるが、この場合の質量は実に1000倍程度になる。

 

 つまるに『威力10倍だと思ったら、実は1000倍でした!』的な展開になってしまうのだ!


 抽象的にザックリ言うと、軽自動車の半分程度の大きさがある隕石が、ちゃんと燃え尽きないと仮定した上で地上に落ちた時の衝撃エネルギーが、TNT爆弾数トン程度の威力だったとすると、二階建て程度の大きさがある隕石が大気圏を経て地上へと衝突した時の衝撃エネルギーは戦術核と同等程度の威力がある事になる。


 10メートルで、これだ。

 そして、大きさに対しての質量は桁違いに上がる。


 では、今回の20キロについて考えよう。

 一般的に恐竜を絶滅させた隕石の直径が約10~15キロ。

 分かり易くする為、仮に10キロだったとすると、その2倍の大きさになる。

 もちろん質量は全くの別物なので、威力は二倍とか……そんな可愛いレベルの代物ではない!


 参考になるかわからんが……海に突き刺さる感じで地球に激突した瞬間、辺り一面とてつもない爆風と熱波が吹き荒れ、これで恐竜は消滅したと言われている。

 尚、オマケで津波も起きてる。

 こっちは300メートル程度の大津波が発生したらしい。

 

 ………………。

 

 よし! この魔法は封印だ!


 まぁ、使うにしても……頑張って3メートル位だろう。

 これより小さくしたら大気圏で燃え尽きてしまうだろうし。


 これ以外にも『あんた何者?』と言われてしまう程度に頭おかしい魔法がわんさか使える。

 きっと、これがゲームならプロアクション〇プレイとか使わないと無理だろう……あ、やべ、こりゃマジモンのチートかも知れない。


 正直言って、何故にあのクズ野郎と一緒に冒険者してたんだろう?……と、言いたくなってしまうレベルで有能な存在だ。

 いやぁ……アキト・イーストさんは、本当に何者なんだろう?

 きっと、彼なりに血の滲む努力をして来たに違いない。

 そう考えると、結果的に彼の努力を丸々ハックしてしまう形になってしまった俺は、とんだ大泥棒だ。


 可能であれば、一秒でも早く彼にこの身体を返してあげたい所ではある。

 ……どうやって返すのか、全く見当も付かないのが現状だったりもするのだが。


 まぁ、そこは追い追い考えて行く事にしよう。


 これら、チートな能力達が当たり前のとーぜんのよ~に並んでいる中で、恐らく唯一無二と言えるのが、俺が謎の存在から貰った固有技術(ユニークスキル)『テンプレート』と言えるだろう。


 ご丁寧な事にも、しっかりとステータス一覧にスキルとして存在し、その概要となるスキル説明までされていた。


 その内容は……以下の通り。



 一般的に『テンプレ』と言われる、良くある展開へと必ず導くスキル。

 このスキルが発動した時は、あらゆる物理概念や法則さえも捻じ曲げ、万物の理や因果さえも全て書き換えられてしまう。



 ……馬鹿なのっ⁉

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