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母と同じ名前の冒険者

「貴方の名前は八坂 希う《ノゾム》よ。」

夢の中の自分が何故か泣いている。

そ言う夢を時々見る。誰かに抱きしめられながら泣いている。赤子の時の夢を、、、


「おい、坊主そんなとこで寝てないで中入れよここから波が強くなるからよ」船長の声だ。「はい!」のぞむが、船内に入ろうとした時だった。


さっきまで晴天だった空が漆黒に染まり雷が鳴り響き、大きな雨粒がバチバチと音を立てていた。

その瞬間船が大きく揺れのぞむはドアを目前に倒れて気を失った。


のぞむが目を覚ますとそこには知らない天井があった。

「ここはどこだ、さっきまで船の上にいたはずじゃ」

ポツリとつぶやいた。

「Hy,*%aw7wcjdwc」聴き取れない声が聞こえた。「あなた5日間も寝たきりだったのよ」意識が段々と目覚めるにつれてはっきりと言葉がはっきりわかるようになっていった。

「ここは何処だ、」「病院よ」「俺をここに運んでくれた船長は何処にいる。」

「船長?知らないわ、あなた森の中で倒れていたのよ」船に乗っていたはずなのに森の中にいたことに頭が混乱した。


取り敢えず外に出て情報収集に向かった。街に出るとそこには獣人やドワーフ、その他諸々の種族が暮らしていた。


「ここは異世界?なのか?」確かに異世界だ。

でもなぜさっきの看護師の話す言葉が理解出来たんだ。今目の前にいる者たちの賑やかな声はまるで理解できないのに、、、


「ちょっと君!何してるの貴方まだ入院が必要なのよ」さっきの看護師の声だった。

色々聞きたいこと後山ほどあったが真っ先に出たのはなぜ貴女の言葉は分かるのに街の人達の言葉が理解出来ないのかだった。その問いに看護師はこう答えた。

「それはね、貴方が異世界人だから」その答えにノゾムは混乱した。それもそのはずここが異世界なら言語が分からなくて当然、でも、看護師の喋る言葉は理解出来る。そこが疑問だった。


少し間を置いて看護師が喋り始めた。

「貴方がいた病棟が異世界人専用それも日本人専用だからよ。あっ、貴方日本人ですよね?」その答えにノゾムは納得したがなぜ異世界人である彼女が日本語を喋れるのかが疑問に思った。


「確かに俺は日本人だが何故分かった。なぜ日本語が話せる」ノゾムは問いかけた。

「ここで話しても信じて貰えないわね取り敢えずさっきの病院まで着いてきてもらえる。」そう彼女が答えるとノゾムと看護師は病院へと戻った。


戻ると早速彼女は説明をし始めた。

「ここの病院はさっきも言ったように異世界人専用の病院、あっちの世界からこちらの世界に迷い込んでしまった人の為の病院なの」「迷い込んでしまった?俺以外にも居るのかそういう人が」ノゾムは質問を投げかけた。「そうね。年に数人迷い込んで来るわよ。酷い時だと数百人が1度に、そういった人達は元の世界に戻る方法を見つけるために旅に出る者、ここの病院で私たちにあなたの世界の言葉を教えるために働く者が居るわ」


自分以外にもこの世界に来てしまった人がいることにノゾムは少し安堵した。

どうしても気になっている事をノゾムは問いかけた。

「どうして顔を見ただけで日本人と分かったのだ?。」看護師は少し微笑んだような顔をしながら答えた。

「それはね数年前かしら、いやもっと前女性が迷い込んできたの、その人はここを出たあと旅に出て、色々な国の戦争を終わらせたのこの世界じゃ知らない人は居ない英雄よ。その人に似ていたからそう思ったの確かその人の名前はフウカ・ヤサカだったかしら」

その答えにノゾムは、圧迫面接のように聞き返した。

「どこに行ったら会える、その人の容姿は、、、、」


看護師は困惑したが、何も言わず検査室にノゾムを連れていった。検査室に入ったノゾムはふたたび同じことを聞いた。「俺の母さんかもしれないんだ少しでもいい情報を教えてくれ」そうノゾムが言うと看護師は答えた。

「彼女はきっとこの世界の最果ての街オリオンを目指していると思うわ。そこに行けば会えるかもしれないわね」その言葉を聞いた今すぐにでも旅に出たそうなノゾムの顔を見ると看護師は小さい声で呟いた。


「今日は医院長の誕生日会で看護師のほとんどが出席するから人が少なくなるの病院から異世界人が消えたとしても何らかの原因で元の世界に戻ったとしか思わないでしょうね。」「確か私の幼なじみのエルフが今夜旅に出るって言ってたわね」その言葉を聞くとノゾムは小さい声でお礼を言った。

〜数時間後〜

誕生日会が始まるとノゾムは病室を抜け出し看護師の幼なじみの所まで走っていった。

街のもんの前に1人のエルフの女の子が立っていたノゾムが自分も旅に連れて行って欲しいと言うとエルフの女の子は答えた。「あなたねアナスタシアが言っていた旅に出たがっている異世界人」初めて聞く名前にノゾムは聞き返した。「アナスタシア?」その問いにエルフの女の子は答えた。「貴方の担当の看護師よ、話は聞いているから着いてきな」そう言うと彼女は歩み始めそれにノゾムはよろしくお願いしますとだけ言うと2人は旅に出た



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