チビエマVS勇者パーティー
平和なチビエマの村に、人間の勇者パーティーがやって来た。
「なっ!?この小人は高度な魔法を使えるのか!?」
「武器も皆伝説級だ!!」
「悔しいけど小人の方が聖魔法強いわ」
「小人が聖剣で果物を切って食べてる!?」
勇者パーティーは驚愕した。
「何騒いでるきゅ?このくらい、火魔法で朝飯前きゅお」
あるチビエマは、鼻歌混じりに全体魔法で豚の丸焼きを量産する。
シェフチビエマらしく、これからレストランに出すらしい。
「伝説だきゅ?半人前の弟子が作ったショボい刀きょ?」
鍛冶屋チビエマは、キョトンとして後ろに振り返る。
「うきょお!!師匠にはまだまだ及ばないきょ!!」
作った半人前チビエマは、次々と剣を作っていた。
「婆ちゃんの聖魔法褒めても、漬け物しかだせないきゃよ?」
老婆チビエマは、曲がった腰を撫でながら微笑む。
「聖剣だきゅ?ちがうちがう、ただの包丁きゅ」
冒険者チビエマは、聖剣で次々とフルーツを剥く!!
「この小人を倒して屈服させれば……」
「私達が魔王倒さなくても、小人にやらせれば良いわ」
「ナイスアイディア!!小人の魔法も手に入る!!」
「勝てば小人の武器も奪えるな!!」
「不穏な気配だきゅ!!」
「総員、押しくら饅頭の構え!!」
「「「だっきゅ!!」」」
チビエマ達はお尻に強化魔法を掛けると、勇者達に突きだした!!
「小人の癖に生意気なんだよ!!」
「私達より目立つのが悪いのよ!!」
「一匹捕まえて実験して魔法を研究だ!!」
「武器を寄越せ!!」
勇者達の合体技がチビエマを襲う!!
「だっきゅ!!」
「「「うっきゅきゅ!!」」」
チビエマ達の押しくら饅頭が魔法を避けて、勇者パーティーに放たれた!!
「ぬあ!?」
「小人の癖に!?」
「負けだと!?」
「ふふ、ふははは!!勇者此処に敗北か!?無念だ!!」
チビエマ達の押しくら饅頭アタックで、勇者パーティーは空に吹っ飛んで行った。
「人間は危ない奴らもいるきゃ」
「「うきゃきゃ」」
チビエマ達はどや顔しつつ、染々と人間危ないと心のページに刻んだ。
めでたしめでたし