50 エルフの愛
最深部へとたどり着いたが、どうしたらいいのか、世界樹の果実をこの泉に浮かべればいいんだろうか。悩んでいると、頭の中に声が聞こえてきた。
(よくたどり着きましたトモエくん、世界樹の果実を出しなさい)
世界樹が語り掛けてきているんだろうか、なぜか俺の名前まで知っている世界樹の言うとおりに影の中から果実が入った箱を3つ取り出して地面に置く。すると世界樹が光り泉の水が3つの果実を飲み込み、しばらくすると世界樹の果実は少し以前より輝いているような気がしないでもない。
(これで良しと、それとあなたには世界樹の枝を授けます)
目の前にそこらへんにいくらでもありそうな木の枝が空中に浮いている。
(そこらへんにありそうな枝とは失礼ね、神聖なる世界樹の枝なのです、これをお家の庭にでも植えなさい。そしたら、エルフの里にあるような小さな世界樹ができるでしょう、エルフの子供を育てるには世界樹の泉の水が体にいいですからね、すでに3つも果実を持ってるあなたには必要でしょう。世界樹に触れれば私と会話もできちゃうかも?)
妊娠したエルフ達は世界樹の泉の水を飲んだり水浴びをしたりしてエルフの里で静かに暮らすのがいいとは聞いたことはあるが、やけに気が利く世界樹さんだな、フランクだし俺の心読んでるし。
(さぁ皆さんを迷宮の入口まで飛ばしてあげましょう。トモエくんはルーンの町に戻ったら、エルフの里のお土産を持って急いでスラリン島までくるように。よいですねー?ではまた会いましょう)
この気が利く世界樹さんの正体が誰かわかったところで入口まで飛ばされてしまった。本当お優しい女神様だよ……数日ぶりにエルフの里に帰ると、エルフ達が皆歓迎してくれた、俺達が大量に拾ってきたオークの肉を使って今日は宴を開いてくれるそうだ。宴が始まる前に世界樹の果実を二つ取り出し、ファナと一つずつ食べてみる。特に変わった気がしないが、ステータスを確認してみる。
トモエ Lv24 Cランク 通り名 夜の王
フレイヤの加護 影魔法 再生 エルフの愛 身体強化 浄化 魅了 吸精 従魔召喚 強撃 剣閃
エルフの愛 コモンスキル バッシブ
エルフが愛した者にエルフと同等の寿命を与えるエルフの深い愛のスキル
ファナも同じスキルを習得したようで、頷いている。ちらっとステータスを見せてもらうとLvも19まで上がっているようだ、ファナに二つ名が付くのも時間の問題だな……ムチムチマッスルハンマーとか。
失礼なことを考えてるとすぐファナに腕をつねられる。常に俺の心を読んでいるエッチな子だよまったく……これからも二人一緒に仲良く生きていこうな。ファナの頭を優しく撫でて二人で和んでいると遠くから俺たちを呼ぶ声が聞こえる。
「おーい、トモエもファナもオーク肉でBBQ始まるわよ~」
アリエルが俺たちを呼んでいる、ファナと頷いて宴へと向かった。エルフの里での冒険は終了だな。
会場へと向かうと、たくさんのオーク肉たちが焼かれている、たくさんのオーク肉を眺めながら、ロザリアにゾンビのように飛び掛かろうとしていた彼らの姿を思い出す。エルフ達は皆美味しそうにお肉を食べている……エロオーク達よ、せめて彼女たちの血と肉になる事で彼女たちの胃袋の中で満足してくれ。エロオーク達の本懐が遂げられることを祈って俺もオーク肉を食べていると、アルシエとシャロンが焼いたお肉を皿に乗せてこちらに持ってきた。
「あるじ様お待たせいたしました、先ほどあるじ様が生で食べるのは嫌がっていましたので、しっかりと焼いてきました!ささっお食べください」
「ご主人様……これはご主人様には絶対必要な物なのです、私とアルシエのご飯の質にも関わります。さぁ食べて下さいませ」
こいつら……こんがり焼けたオークの睾丸を俺に食べさせようとしてくる。本当に嫌なんだけど。塩かけようがタレをかけようが嫌なんだけど……手が進まないのを見かねたのかシャロンの目が赤く光る。
「仕方ありませんわね……さぁトモエ、このお肉を食べなさい」
「くそっシャロン、後で覚えてろよ~~」
Bランクに進化して俺よりLvが高くなったシャロンの魅了のスキルで俺の体は勝手にお肉を食べてしまう。この日の事は一生忘れないだろう……その夜はシャロンとアルシエに肉を食べさせたことを後悔するほど激しい宴になった。
トモエ Lv24 Cランク 通り名 夜の王
フレイヤの加護 影魔法 再生 エルフの愛 精命力強化 身体強化 浄化 魅了 吸精 従魔召喚 強撃 剣閃




